今回の話について
皆さんこんにちは。8月も中旬に差し掛かり、もう少しで厳しい冬も終わるかと思うと俄かに嬉しくなりますが、何ならたった今から暖かくなってくれはしないかとひそかに願う日々でございます。
さて今回のお話は移民の子供の他言語への関心についてお話したいと思います。
もっと具体的に言えば
- バイリンガル(以上)である移民の子供
- モノリンガルであるニュージーランド出身の子供
の、他の言語への関心の違いという所を、娘のお話を通して書きたいなと思っています。
娘の話
歌を歌うと馬鹿にされる
ある昼時、私と娘はご飯を食べている時にふと日本の歌が話題に上りました。
私が娘に
「学校で歌って皆に聴かせたらいいじゃん!」
と何となしに言ってみたんですが、そこで娘の表情がいきなり硬くなってしまいました。
予想外の反応で不思議に思い理由を訊いてみると
「いや、バカにされるから」
というではありませんか。
これには私もビックリして詳細を訊いてみると、
「自分が日本語で歌を歌うと、誰かがやってきては、わざとらしい日本語の発音のような言い方でもって娘のマネをし、バカにする」
んだそうです。
そしてこうやってからかってくるのは、ご両親が英語を母国語とする子供達なんだそうです。
ここで念の為お伝えしておきますが「そういう子供が全員揶揄ってくる」という事を言いたい訳ではありません。きっとその中のほんの少数の子供がそういう傾向にあり、またその内の少数が実際に揶揄う行動に出るのかなと感じました。
移民の子供の反応は?
「それなら移民の生徒たちはどうなの?やっぱり揶揄ってくることはあるの?」
と訊いてみたところ
「ううん、一度もないよ。」
「質問してくることはあるよ、『どういう意味なの?』って。」
「自分も中国人の友達2人が中国語の動画を観て笑ってるから、どういう意味って質問することもあるし」
日本でも起こり得る
私はこの話を聞いて、私がまだ小学生だった頃を思い出しました。
私が好んでよく聞いていた歌は、サビの部分に英語の歌詞があり、しかし英語がよく分からなかった私達子供はそれが英語だとは気が付かず、知っている限りの語彙力でもって日本語の言葉のどれかに当て嵌め歌っていました。でもたまに居るんですよね。その部分は英語だって分かっている人が。
その子が英語と認識して歌うと(それでもカタカナ英語ですが)、とある男子がそれを揶揄うんです。そんな男子も実際多くはなくほんの一握りなんですが、かといって全くゼロでもなく一定数居るという感じでした。
そう。こういう話って日本でも結構起こり得る話なんですよね。
思うにこういう現象は恐らく、他言語を話すのが通常になっているヨーロッパでは起こることはないのだろうなと。日本やニュージーランドのように、大多数の人がその母国語しか話せない国でのみ起こり得る話なんだろうなと思ったりしています。
小さい頃によく見られる排他主義ですよね。ほろ苦い思い出です。
移民の子供が他言語に関心がある理由
ではなぜ移民の子供は他の言語に関心が高いのでしょうか。
私の考えなんですが、
そういう子供は学校では英語、家では親の母国語で生活をするため、多言語が飛び交う状況に全く違和感を感じないのかもしれませんよね。違和感を感じない為、排他的な行動にも出ないし、聞きなれないその言葉の意味を知りたいとすら思うのではないかなと。
そう思うと、ホントにこの子供達恵まれている!!
こんな多感な時期にバイリンガルの素養を自然に身に付けていて!!
娘、頑張れ!!!
と、最終的には娘可愛いベロンベロンという締めくくりで終わらせようと思います。
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