海外在住の中学2年生の作文2選「石の上にも三年」「小さな努力の積み重ね」

海外在住の中学2年生の作文2選 「石の上にも三年」 「小さな努力の積み重ね」子供の作文練習
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皆さんこんにちは。

昨日までスクールホリデーで疲労困憊の私でしたが、今日から新学期、娘が元気に登校して久しぶりにゆっくりと時間が取れるようになりました。

疲労困憊というのはひとえに家庭学習によるものですが、言葉を返すとかなり充実した日々だったという事ですよね。本当に有意義に過ごせたと思います。

さて今回のスクールホリデーで娘が作文を書きました。
3つ書きましたが、そのうちの2つを今回紹介したいと思います。
ちなみに娘は日本では4月から中学校2年生になる年齢です。

家庭学習(特に海外においての母語学習)の何かの参考にして下さると良いなと思います。

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石の上にも三年

辞書で「石の上にも三年」の意味を調べると「何事も我慢強くやれば、何とかなるものだ。」と書いてあります。これはどういう事でしょうか?

最初に生まれる時、私達はみんな同じです。生まれた瞬間に九九を覚えている人はいませんし、割り算が出来る人もいません。

しかし、成長していく中で、私達の間には差が生まれてきます。他の人よりも運動が得意になったり、勉強が出来るようになったりするのです。みんな同じに生まれてくるのに、なぜこのような差が出来るのか、私は自分なりに考えてみました。

しばらく考えた後、私が出した答えは「努力しているから」でした。他の人が家でマンガを読んでいる間に、外で運動したから運動が得意になるのです。また、自由時間で自ら勉強するから、他の人よりも勉強が出来るようになるのです。

この事は、正に「石の上にも三年」を表していると私は思いました。たとえ努力を苦労、つまり「石の上に座り続けること」と思っていなくても、他人から見たらその努力は間違いなく「石の上に座り続けること」なのだろうと私は思いました。

私は小さい頃からずっと勉強をしていますが、最初は勉強の意味があまりよく分かっていませんでした。割り算を習った所で良い事はないとさえ思っていたのです。しかし、成長するにつれて「ああ、勉強って思ったよりも大事なんだな」と思うようになりました。小さい頃には分からなかった勉強の大切さが、大きくなってようやく分かったのです。

また、毎日勉強していたお陰で、学校の成績も良くなりました。すると、学校が楽しくなったのです。

私は、この例もまさに「石の上にも三年」を表しているのだと思いました。小さいころからコツコツ努力して勉強をしてきたから、私は今成績が良いのだと思うと、小さな努力の積み重ねは本当に大切なんだと改めて気付きました。

また、「石の上にも三年」という言葉は大昔からあります。それだけ昔から言われてきた言葉と言うことは、その言葉はどの時代の人にも当てはまる、真実を表した言葉なのだと私は思いました。

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小さな努力の積み重ね

三月八日の水曜日、私は学校のキャンプに参加しました。今回のキャンプでは初めてテントで寝ることになると聞いて、ワクワクしながら目的地に向かいました。

約三時間かけてたどり着いたキャンプ地からは、息を飲むほど美しい景色が見えました。私達が泊まる場所の東側には森、西側にはどこまでも続きそうな海が広がっていて、どちらも日光の下でキラキラと輝いて見えました。

いつもは外に出るのが苦手な私でも、ここまで来たら流石にたまりません。早く海に入りたいと言う気持ちを抑えて、私は最初のアクティビティであるヨガをしに森へ向かいました。

キャンプ地の先生は優しくて、人生で一度もヨガをした事がない私にも分かりやすくストレッチなどの説明をしてくれました。ヨガ自体はゆっくりとした動きが多いのに、ちゃんと筋肉がほぐれていくのが感じられてとてもびっくりしました。

そんな感じで一日目はあっというまに過ぎて、寝る時間にもなりました。夜は想像以上に寒く、私はガタガタ震えながらその日の楽しかった事を思い出してクスクス笑ってしまいました。

自分で気付かない内に眠ってしまったのか、気が付いた時にはもう朝でした。私は急いで着替え、友達と朝ご飯を食べ、その日のアクティビティを確認しに一回テントに戻りました。予定表を見ていると、その日の一番最後のアクティビティに目がとまりました。「マウンテンバイキング」と書いてあります。私はそれを読んで、少し不安になりました。なぜなら、私は何年もの間、一度も自転車に乗っていなかったからです。うまく乗れるだろうかとドキドキしながら、私は次のアクティビティに向かいました。

そしてとうとう最後のアクティビティの時間になりました。私はとぼとぼと自転車乗り場へ向かい、みんなと合流しました。すると、驚くことにそこには私のチュータークラスの先生が待っていました。自転車に不慣れな生徒の為に、一緒にゆっくり走ってくれると言うのです。それを聞いて、私の心は一気に軽くなりました。急いでヘルメットを被り、自転車の高さを調節してみんなで一列に並びました。自転車に乗る事に自信がある生徒は先に進み、私みたいに不安がある生徒は後からゆっくりと追いつくのです。

先生の合図で自転車をこぎ始めた時、私の体は昔の記憶を取り戻したかのように自然にこぎ始めました。思ったよりちゃんとこげて、私は感動と安心で泣きそうになりました。六歳の時にパパとした自転車の練習は決して無駄ではなかったのです。

キャンプから帰ってきた時、私はこの事を思い出して「小さな努力の積み重ねって大事なんだな。」と、改めて思いました。今回、このキャンプに参加できて良かったなと私は思いました。

おまけ

下に娘が過去に使っていた作文のドリルを紹介します。
お子さんにあったドリルが見つかりますように。

コメント

  1. Rei より:

    はじめまして。アメリカ在住、小3、小1の子を持つ母です。最近陽花里さんのサイトを発見して、子供の勉強面について参考にさせていただいております!ありがとうございます!
    質問させていただきたいのですが、お子さんが小学生の時の勉強は、陰山先生の”1年たったこれだけドリル”を利用されていたとのことですが、他にも陰山先生の算数のドリルや漢字、作文なども取り組まれていたようですが、具体的に1日にはなにをやってどのくらいの時間やっていましたか?また、”1年たったこれだけドリル”は1周で終わりにしていましたか?何周か取り組みましたか?
    教えていただけたら幸いです。
    よろしくお願いします。

    • 陽花里 より:

      初めまして、読んで下さってありがとうございます。

      一日で何をどれくらいやったかというのは、小学生の学年によって変わってきたので一言では言えないのですが、例えば小学3年生でお話しますね。

      Term中(学期中)は現地校もあるので下校後の夕方から家庭学習をスタートしていました。
      「たったこれだけ」
      ・算数は1ページ以上(確か見開き1ページでセットになっていたと思います)
      ・国語は漢字は全部一回は音読、もしくは書き取り1ページ分

      これを何度も繰り返しました。少なくとも5回くらいはやったんじゃないかと思います。

      また別に計算力を高めるために陰山先生の苦手克服シリーズ
      例えば徹底反復 くりあがり くりさがりプリント 
      徹底反復 かけざん わりざんプリント 
      等々を日替わりでその時のシリーズを全部用いていました。

      他には<教育技術MOOK>陰山メソッド 徹底反復「百ます計算」
      は用いていましたし、何なら今も使っています(笑)

      また読解力を高めるために徹底反復 文章読解プリント 宮沢賢治編も併用していました。

      分からない語彙は国語辞典・漢字辞典を用いて子供にひかせていました。
      私が使っていたのは
      チャレンジ小学国語辞典 カラー版 第2版
      チャレンジ小学漢字辞典 カラー版 第2版
      です(実際に使っていたのはこの前の改定前のバージョンですが)

      一番気を付けていたのは、子供だけで勉強させない事、私が常に横にいて子どものつまづきポイントを把握することでした。その理由は長くなりますので今回は省略しますね。

      ちなみに理科・社会はTerm中は時間が取れなかったので、ホリデー中に一気にやっていました。その日の進捗が良くて時間が取れたら日々の勉強にプラスしてサッと差し込みました。

      これで大体2時間くらいですかね。
      この年齢の時は分からない語彙の意味について辞書を引く練習、また海外在住だから普段外から他の人が日本語を話すのを聴く機会がないからこそ、私達親と「実際どのようにその言葉を使うのか」について話し合う時間も必要になるので、そういうのも含めて2時間くらいという感じです。

      現地校の宿題もあるので日によってこれより少なかったり、また子供の態度が良くなかったり理解が上手く進まないなどで進捗が遅くなった時は、掛ける時間も多くなったりもしました。

      簡単ですが、具体的にはこんな感じです。また何かあったら聞いてください。参考になれば嬉しいです♪

      • Rei より:

        回答いただきありがとうございます!嬉しいです、参考にさせていただきます。我が家は4月からZ会を始めてみたのですが、上の子はもっと基礎を固めた方が良い気がする…と思い始め、良い勉強法はないかと調べているうちに、陰山先生のドリルが良さそうと知り、そして陽花里さんのサイトに辿り着きました。駐在なのでいつ帰国するかわからなかったので、今までは英語を重視していたのですが、日本語力が上がれば英語力もついてくる、やはり母語を、国語力を高めなければ!と陽花里さんのサイトを読んでいて感じました。
        ちなみに、作文はどのくらいの頻度で書かせていますか?書く時に文字数の制限など設けていますか?再度質問してすみませんが、よろしくお願いします。

        • 陽花里 より:

          お返事ありがとうございます。
          母語力が第二言語への大きな助けになることは専門家も多くが仰っていることなので、その決断は本当に良かったと思います。
          陰山先生のドリルは本当にお勧めです。

          作文ですが、小学3年生だったら、基本的にはTerm中は忙しくてなかなか書けなかったので、ホリデー中に一気に練習していました。
          (本当は今も書いているのですが、私の方でなかなかブログに起こす時間が取れておらず…)

          作文ドリルは
          宮川式 10分作文らくらくプリント 小学校低学年編
          を使っていました。これなら本当に10+α分で終わるので、小学3年生の頃のホリデー中は毎日書かせていました。
          このドリルは内容も楽しく書けるものなので「作文は楽しいものだ」と思って貰いたい段階なら一番におすすめです。

          文字数制限はこのドリル(=作文を楽しく書くことが目的)ではきっちりとは設けていませんでした。
          原稿用紙に書くタイプのドリルではなく、行を埋めていくタイプなので、制限を設けるのが難しいというのもあります。

          ただ横着して不必要に大きな文字で行を埋めたり、不必要に擬態語擬音語を用いて終わらせようとする姿勢はダメだよと伝えていました。
          もちろん擬音語擬態語は、この年齢の表現方法では大いに使っていくものではあるのですが、作文を書くのが嫌だから早く終わらせたくて埋めるために使うのは好ましくないですものね。

          他にはどこかに旅行に行ったとか、何かイベントがあった時には作文を書いて貰ったりしました。
          その時も特に文字数制限は設けませんでした。

          もし作文が板についてきたと思うなら他のドリルに移っても良いかもしれません。うちもそうしていました。
          また何かあれば質問してください、お役に立てれば幸いです♪

          • Rei より:

            丁寧に教えてくださり、ありがとうございます!
            教えていただいた作文のドリルも購入してみようと思います(^^)
            海外に住んでいて、日本の勉強をうまくやる方法はなかなか見つけられなかったので、本当に参考になります!!
            また聞きたいことが出てきた時には、質問させてください。。本当にありがとうございました!!

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