目下娘は小学4年生の漢字を勉強しています。
新出漢字も3年生のものと比べると複雑になってきているようで、なかなか大変な様子ですが、頑張ってほしいなと思っています。
さて、私は今年度の小学4年生の漢字から教え方を一新してみました。
ざっくり言うと、新出漢字を何度も何度も書き取るやり方から、むしろ頭にあるものを何度も何度もアウトプットするようなやり方にしたんですね。
小学校4年生の漢字の教え方ー最新版 陰山メソッド 徹底反復 書き順プリント4・5・6年で基礎
小学4年生の漢字の教え方として以下のようにしてみました。
使用するテキストは「最新版 陰山メソッド 徹底反復 書き順プリント4・5・6年」
このドリルは大まかに
- 新出漢字を全部織り込んだ「全漢字音読プリント」
- 新出漢字の「書き順プリント」
で構成されています。
このドリルでの大まかな勉強方法は下記のとおりです。
陰山メソッド 徹底反復 書き順プリント4・5・6年の「全漢字音読プリント」で読みの勉強
「全漢字音読プリント」で4年生の漢字読みの練習方法を、これから超具体的に説明します。
まずはこのように4年生の新出漢字を全て盛り込んだ例文が40個くらいあるものを読んでいきます。
このように、まず最初に「全漢字音読プリント」でスラスラ言えるようになるまで音読をさせました。
分からない単語があれば都度国語辞典で調べさせ、意味も把握するようにさせました。
この作業に数週間時間をかけます。そのため最初の数週間くらいは全く書きません。
平仮名・カタカナをとって考えてみても、最初に書く方から学んだ子供は居ないですよね。
最初は絶対に読みから入ったはずです。
私は読めない、理解出来ない漢字は絶対に書けない(書いても頭に入らない)と考えました。
また1つの文章から新出漢字を読み取りながら学ぶことで、多少なりとも、より自然と意味も理解出来るらしく、これが娘には合っていたようです。
このように何度も音読練習をし、読みと意味の把握が完璧になった頃、今度は同じ本の中にある「書き順プリント」で書き取りに入りました。
陰山メソッド 徹底反復 書き順プリント4・5・6年の「書き順プリント」で書き取り練習
引き続き「最新版 陰山メソッド 徹底反復 書き順プリント4・5・6年」です。
このドリルの中の「書き順プリント」を使います。
ありがたいことに「書き順プリント」の漢字は「全漢字音読プリント」の順番どおりに出て来ます。
「書き順プリントでは」書き取り欄の横に見本の漢字があることが、娘の書き取りの大きな助けになったそうです。
この「書き順プリント」の具体的な練習方法は下記のとおりです。これを毎日行います。
ここで必ずやってもらいたいのは、忘却曲線の理論で言えば、前回に学んだことを次回に復習しないのはあまりに非効率的なので、毎日の漢字の勉強は最初に復習から始めてください。
しかし何が何でも新しい漢字を毎回学ばせるのは無理があるので、あくまで状況を見ながらで進めます。
例えばあまりに前日の分の漢字を忘れていたら、その日は復習に専念し新出漢字はその日は諦めるという感じです(海外に住む、日本語を勉強している子どもたちは、現地校の宿題や英語の勉強もあるので、母語教育だけに時間を割けないのが辛いところです)。
書き順プリントの作りに関していえば、最初「こんなに書く回数が少なくて大丈夫なんだろうか…」と不安にも思いましたが、結局はそれは杞憂に終わりました。それは後で説明しますね。
漢字書き取りテストでのアウトプットを入念に行う
こうやって陰山メソッド 徹底反復 書き順プリント4・5・6年「書き順プリント」の漢字を、返し縫いのように「前回の復習→学習」という流れで、例文の書きとり小テストを4回ほど行ったら、
今度は例文の書き取りのテストを行います。小テストではないものです。
テストは、大体例文15個くらいを一気に行います。
パソコンをお持ちなら、Wordでテストを作ってもいいと思います(ウチはそうしています)。
何も見ないでスラスラと全部正しく書けるようになるまで何度も繰り返しテストをします。
新出漢字は既に練習済みですし、まだ習っていない漢字は「全漢字音読プリント」に使われていないので、文章全てが書けるはずなんですね。
最新版 陰山メソッド 徹底反復 書き順プリント4・5・6年を終わらせる期間の目安
ここまで終わらせる目安として、このドリルには1ヶ月と書いてあります。
しかしこれは日本の子供に限った話だと思っています。
海外在住で日本語勉強の時間が限られている我が家では2~3ヶ月と見ています。
しかし実際「全漢字音読プリント」と「書き順プリント」のセットでの勉強は、かなり効率的で分かり易いらしく、始めて約2ヶ月経ちますがほぼ覚えてしまいました。
それは音読の文章が可能な限り少なく、繰り返せる量だからですね。
最新版 陰山メソッド 徹底反復 書き順プリント4・5・6年の勉強まとめ
まとめますが、
今までが「徹底反復書き順プリント」でした。ここでは
- 「全漢字音読プリント」で読みを習い
- 「書き順プリント」で書きを習い、音読プリントの例文を完全に書けるようになるまで反復練習
そして「書き順プリント」で全部スラスラ書けるようになったら、
今度は「徹底反復漢字プリント」に移行していきます。
時間が限られている中で最大限に効果を発揮してくれる陰山式
ちょっと話が逸れますが前述した通り「海外在住の子供たちが日本語勉強に割ける時間」というのはかなり限られてきます。
その限られた時間で効果的に勉強できる参考書・ドリルは私の体験的に言うと陰山式ドリルです。
陰山式は教科書の中から覚えるべきポイントだけに絞って取り上げているので、少ない時間で大きく学べるんですね。
勿論補習校に通えば、教科書の旨みを最大限に活用して、素晴らしい先生方々がしっかりと教えてくれるのだと思います。教科書に勝るテキストはないと思っています。
しかし補習校が近くに無い等、都合が合わずに通えない場合、やはり陰山式のドリルは役に立つのではないでしょうか。
少なくとも私はそう感じていますし、その恩恵は十分に得られています。
何故沢山の書き取り練習が絶対必須ではないのか
途中「『こんなに書く回数が少なくて大丈夫なんだろうか…』と悩んだが杞憂に終わった」(クリックで該当箇所に飛びます)と書きました。その理由をこれから説明します。
私も去年までは娘にとにかく数多く書かせていました。
とにかく手が覚えるまで何行も書くようにと言っていたんですね。
→200文字近くある新出漢字を終わらせるだけで一年近く掛かってしまう
→延々と長々やっているうちに、最初の方に学んだ漢字を娘が忘れてしまう
→残り数ヶ月で復習するも、結局は数ヶ月なので復習に満足に時間が取れない
という悪循環になってしまったんです。
→その内学習する人の頭が休んでしまう(頭を働かせなくても書けるため)
→正しく手だけの運動で終わり、頭に何一つ入って行かない
動かすべきは頭であって、手では絶対にないんですね。
その数年間かけて学んだ結果を元に、
私は手だけ運動の時間をばっさり捨てて、その分書き取りテストの時間に充てました。
テストならば、娘は記憶力だけが頼りです。頭を働かせざるを得ないんですね。
勿論間違えたらもう一度テストさせるので、何度もするのが嫌なら漢字を覚える以外ありません。
小学校4年生の漢字の教え方ー徹底反復漢字プリントで応用
「音読プリント」の文章が全部正しく書けるようになったら、今度はこっちの「徹底反復漢字プリント」の方に重点を置いていきます。
今までは必要最低限の読み書きしか練習していませんが、
今度はそれを踏まえた他の熟語について学んでいきます。
勉強方法としては「徹底反復書き順プリント」のやり方と一緒で下記の順番です。
- 読み
- 意味調べ
- 書き
しかしこのドリルで出てくる熟語の数が相当数なため、個人的には家庭の目標設定値に応じてどの熟語を学ばせるか取捨選択をしても良いのかなと。
目下我が家もこのドリルに着手したばかりです。
この1年でどれくらい学べたかはまた1年の最後に書いてみますね。
漢字に興味を持って貰うために心がけていること
これと並行して私は、娘に漢字に興味を持って貰うため、下記のようなことを事を心がけています。
- 娘の好きな分野の本を買い揃える。
- 娘の好きな本を一緒に読む。今は図鑑をたまに一緒に読んでいます。分からない言葉があったら辞書を引かせたり、私から詳しく説明したり。
- 何故日本語を学ぶ必要があるのか何度も説明する。
色々と書いてみましたが、全部が全部完全には出来ないですし、疲れてしまった時には特に出来ていません。またこのやり方がベストだとも思っていません。それぞれの家庭にはそれぞれの家庭にあったやり方があるので、そのやり方を考える際、何らかの参考になれればいいなと思って書いてみました。
それに何しろこの文章が長文過ぎてかなり疲れてきてしまったので(爆)
とりあえずはここで〆たいと思います。
これが何かのお役に立ちますように。
追記
1年経ち、今は小学校5年生の漢字を習っています。その事についても記事にしているのでご参照くださいね。
コメント