英語ネイティブの方がスペリングミスが多い?

英語ネイティブの方が スペリングミスが多い?現地校生活
この記事は約5分で読めます。

皆さんこんにちは。

ニュージーランドの学校はもう少しで年度末を迎えます。
え?ちょっと早くない?って思いますよね。私も最初そう思いました。

今はもう慣れましたが、でもやっぱり年度の区切りを世界共通にすれば、海外の大学に入学する時とかには都合いいんじゃないのかなって気持ちがあったりします。

そんな学校のお話に関連して、今回は娘と話していて面白いなと思った事を紹介します。
それは「英語ネイティブの生徒の方がスペリングミスが多い?」

という内容です。

今回のこの「英語ネイティブ」というのは、第一言語が英語で第二言語を持たない、モノリンガルの生徒という意味で書いています。というのも娘も英語ネイティブですが、日本語もネイティブなので、こういう生徒は今回は入れていません。

娘の体験談なためこれが一般論かどうかも分からないので、こういう事もあるんだなという感じで捉えて頂けたらと思います。

スポンサーリンク

事の始まりはシェークスピアの英語のスペリング

とある朝食時のこと。娘がパパに

「ねぇねぇ、シェークスピアってどう英語で書くか覚えてる?」

と質問をしました。

「うーん…なんて書くんだっけ、もう忘れちゃった…」
「…shekus…」

とパパが言いかけているのを完全に無視して

「違いまーす!!」
と途中で話を終わらせる娘。

その話題に私も入りこう言いました。
「学生の時シェークスピアは『シャケスペアレ』で覚えたよ。」

そこでパパはピン!ときたようで、「あー!Shakespeareか!」

スポンサーリンク

日本人は英語のスペリングを、ローマ字読みを手掛かりに覚えていく

そう、こうやって私たち日本人は、英語の単語を覚える時にローマ字読みを手掛かりにすることが多いですよね。少なくとも私や夫、そして私の周りの方々は大体こうやって覚えています。

発音の練習には全くならないですが、そのリスクを抱えてもやっぱりこの覚え方は本当に便利です。

例えばhighは「ひっぐしゅ(加藤茶さんのくしゃみの真似)」、islandは「イスランド」、madeは「まで」などなど。

そう話している内に今度は「それじゃ、英語しか話さない人はどうやって単語のスペルを覚えるのだろう?」と疑問が出てきました。

日本語が母国語の人はこうやってローマ字読みを助けに英語のスペルを覚えていきますが、そもそも英語を英語としてしか認識出来ない英語ネイティブの人は何を手掛かりに覚えるのでしょう?

スポンサーリンク

「英語ネイティブはどのようにスペリングを覚えるのか」娘が発した意外な答え

私がこの疑問を話した時、すぐさま娘がこう答えました。

「覚えないんじゃない?」

…え、なんだって!?

更に娘は続けました。

「確かにprimary school(小学校)やintermediate(中学校)ではスペリングのテストがあったけれど、だからといってあんまり覚える様子もなかったし」
「今のクラスでも『○○ってどう書くんだっけ?』って話をあちこちでよく聞くんだよね」
「体感として、クラスの4割くらいはどうスペリングするのか分からないって言ってる」

これをどう解釈したら良いのか分かりませんが、もしかしてモノリンガルの英語ネイティブは本を沢山読むことで単語を覚えていくのでしょうか…?

スポンサーリンク

スペリングが得意な生徒は…

「面白いんだけれど、アジア人の方がスペリングは上手いんだよ」
「友達だいたい中国人とか日本人なんだけれど、そういう子たちの方が上手い」
「○○の友達はニュージーランドじゃなくて、中国で生まれて移民してきた子が多いんだけれど…」

本当に興味深いですよね。

娘の友達はニュージーランドで生まれておらず、外国である中国で生まれて育ち、その後移民してきている。それにもかかわらずスペリングが得意なんだそうです。
実際娘も日本で生まれ、5歳まで日本で育ちました。そして英語のスペリングはやっぱり得意です。

なぜこのような状況になるのだろう…とても不思議に思いました。

スポンサーリンク

「バイリンガルの子ども達の方がスペリングが得意」パパが考えた理由

その疑問についてパパがこう言いました。

「きっとさ」
「アジア人は書き言葉に関心が向くけれど、英語圏の人は発音の方に関心が向くじゃん」
「だから、その延長線上で、スペリングにあまり興味がないんじゃないのかな」
「反対にアジア人は書き言葉に関心があるから、知らず知らずのうちに単語をどう書くかを意識するのかなと」

今回の「アジア人は書き言葉、ヨーロピアンは発音に関心が集まる」というのは、我が家の中では結構当たっていると思われる推測となっています。

だからこそ日本人も中国人も字の綺麗さについ関心が行くし、何なら書く字によって性格判断みたいなものまであったりしますよね。
だけれど英語圏の人は文字の綺麗さにはあんまり関心がなく、寧ろ発音の綺麗さ、聞き心地に関心があったりする感じで。

それは案外真実を突いているんじゃないかと妙に納得しました。

スポンサーリンク

パパの理由を裏付ける、とある出来事

私が妙に納得した理由の一つとして、先日娘から聞いた話があります。
娘が先日、苦笑しながらこんなことを言ったんですよね。

「○○の話し方はモノトーンなんだって」
「Boring(単調でつまらない)になっちゃうから、もっと感情を入れて話した方が良いって」

「まぁでも、話し方変えるつもりもないけれど」

勿論中国人の友達にはそういう事は言われたことがないそうです。
私も全くそんな感想を抱いていなかったので、これには強かビックリしました。

しかし次の娘の言葉でこれまた妙に納得したんですよね。

「○○は日本語で話すように英語で話すからかなあ」

確かに日本人は誰かと話す時に、英語話者のように感情を込めて話したりしませんよね。
寧ろ感情を入れた話し方なんかしちゃった日には「ちょっと落ち着いてから話そう」と話を切り上げられることだってあります(笑)

それほどまでに英語ネイティブの方たちは発音、話し方に関心があるのだろうな…と考えさせられました。書く文字はあんまり綺麗とも言えない反面、話し言葉にはここまで気を使っているって面白いなと。

書き言葉と話し言葉。

どの国も同じくらいの比重の置き方と何の疑問も持たずに過ごしていると、こういうビックリすることが起きてしまうんだなと改めて思いました。

最後に同じ疑問を持つ方がYoutubeで動画を上げているので、ここに紹介します。
言葉って本当に面白いですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました