ロックダウンが続くニュージーランド
皆さんこんにちは。
ニュージーランドがロックダウンに入ってからそろそろ1ヶ月が過ぎようとしています。
ちなみにその時の事はここに記事にしてあります。
詳しい統計などは政府のページがものすごく分かりやすく書いてあります。
あんまり英語が分からなくても視覚的に分かりやすいのでぜひ参照ください。
今回は現時点(4/18時点)でのニュージーランドのロックダウンの身の回りの状況をお伝えしたいと思います。
ニュージーランドの現在の状況
私達の今の生活
前回お伝えしたように、ずっと家にいます。勿論散歩に出かけるのはOKですが近場に限られます。
買い物も全員で行くのではなくて家族代表して1人で行くように指示があったと思います。
その他覚えている限りではこんな感じです。
- 仕事は医者、看護師、老人ホームで働くケアワーカー、スーパーの店員、農家・畜産等、必要最低限のみ働くことを認められています。それ以外は自宅作業若しくは自宅待機。
- 集会は禁止。そのため結婚やお葬式も不可。
- 外食不可(レストランはエッセンシャルワーカーではないので人が働いてないのと集会禁止)
- パソコンやプリンター等の備品はオンラインで注文は可能。
- 学校の授業はオンラインで
その他は下の表、Alert Level 4に詳しく書かれています。
↓政府のウェブサイトのURLを貼りつけたら一気にプレビューが出たのでビックリしました。
クリックしてCOVID-19-alert-levels-detailed.pdfにアクセス
上の表はこのページから飛びました。
ロックダウンは大変?
ロックダウンが国民にどの程度影響があるのかは、本当に人それぞれになります。
例えば旅行業界は大打撃を受け、仕事を失ってしまった人は多いです。
また外食産業等、人に関わる仕事に就く人も今は厳しい状況のようです。
(今のところ私の知っている中で近くの日本食屋さんが閉じたという話は聞いていません)。
そういえば「バーガーキングは破産した」という話を聞いたんですがどうなんでしょうか…。
…と、不確定な話を書いてしまって申し訳ないですが、先日までこの話題でニュースを賑わしていました。
しかしその他の業種にとっては今のところ、満点ではないですがそこそこ安定しているようです。
ロックダウンを楽しんでいる人たちも。
うちは全員家にいることが全く苦にならないので、なかなか楽しいです。
久し振りにまとまった家族の時間が取れているので気が滅入るという事もありません。
またZoomが何気に良い働きをしてくれて、最近は数年ぶりに友人と話したという機会も持てました。
娘もオンラインの授業に慣れ、楽しんでいる様子です。
総じて悪くないです。
昨日の新規感染者
ニュージーランドはロックダウンの功を奏して、新規感染者はどんどんと下がってきています。
昨日は新規感染者は8名でした。コロナウィルスのテストを毎日3000-4000行っている中でのこの数値は嬉しいですね!
反面、昨日は残念ながら2人亡くなられてしまいました。
国は先日、集団感染が発生している地域のスーパーで抜き打ちコロナウィルステストを行ったそうです。300-400人位を対象として行われ、結果全員陰性だったそうです。そしてこういう検査をこれから色んなところで行うそうです。
恐らく無症状感染者はいないのかチェックし、今後のレベル引き下げの判断材料にしたいのでしょうね。こういう所にニュージーランドの本気が滲み出ているなと感じます。
これからレベル3に引き下げ?
新規感染者の減少に伴い、数日前からニュージーランドでは、レベル4から3への引き下げについて話題に上り始めました。
ロックダウンが開始される際に「少なくとも」1ヶ月と言っていたのですが、その際感染者は4000人を見込んでいたそうです。しかし実際1000人台で収まったのは嬉しい誤算だったのでしょう、きっちりと1ヶ月でレベルダウンの話題になって来ました。
賛否両論
しかし国民・専門家・識者は賛否両論が飛び交っています。
そんな中、微生物学者のSiouxsie Wilesは、コロナウィルスを甘く見ないようにという見解を示しています。以下のリンクはロックダウンはやり過ぎだという人々への警告です。
私も彼女の見解はとても同意できるところであります。そして首相もコロナウィルス撲滅を目指していますから、やはり慎重に行きたいところなのでしょう。
しかしNationalPartyの党首Simon Bridgesは経済的な打撃を重く見て、早々のレベル引き下げを要望しています。
政治家の給与返納
そんな反対の立場を取っているSimon Bridgesですが、首相が自らの給与を20%カットするという表明に追随し、彼も返納しているそうです。しかも今一線に立って報道をして下さっているMinistry of Health のAshley Bloomfieldもこの過労働にも拘わらず返納しています。その他Auckland市長含め、数十人が返納しています。
この国の政治家はいろんな意見が飛び交いながらも、基本的に国を第一に思う気持ちは一緒なんですね。
レベル3はどんな内容になるのか
首相曰くレベル3はwaiting roomのようなもの
さて、このレベル3は一体どんなものになるのでしょうか。首相曰く
「具体的にはあまり変わらない」
「いわばwaiting roomのようなもので、今まで行ってきた事が結果としてどう現れれるか観察する期間」
「結果如何でレベル2に下げたり、またレベル4に戻ったりする」
だそうです。
具体的には…
このレベル引き下げ、まだ情報が具体的に定まっていないのもあるのですが、私の関係のあるところでお伝えしたいなと思います。
- 仕事はエッセンシャルワーカーの他、テイクアウェイのお店もオープン可能、しかしこれはオンラインで注文、支払いが出来るものに限られる。
- またどうしても在宅勤務が不可能な職種は職場に行く事は可能、しかし政府の衛生法を順守すること。
- 開ける仕事が増えたことに伴い、学校の閉鎖如何も変化。上記で職場に復帰する親の子供、また家に居たら勉強が出来ない子対象に学校は開かれる。しかし家で学習出来る子・または続けて在宅勤務できる親の子供は、続けて家で勉強することを推奨。
- ロックダウン実施により、家に帰宅できず現地にとどまっていた人は帰宅可能。しかしそこから再度戻ってはいけない。
- 結婚式、葬式は可能、しかし10人以下にする。
- 自分のBubble(一緒に居られる人の範囲)をClosed Familyに広げられる(もしかしておじいちゃんおばあちゃんの事を指している?)また、独居老人は他の人からのサポート、またケアワーカーを家に呼べる。
- サーフィン、ハイキング、釣り等は解禁。しかし今まで一度もやったことないものにチャレンジするのは禁止、危ないから(これを守らない場合、再び禁止にする)。
学校が部分的に開かれることの問題点
この報道でかなりお怒りなのは学校。
学校に生徒が来たり来なかったりして、どうやって授業を回せって言うの!?
という所です。
至極まっとうなお怒りだと思うのですよね。
オンラインでの作業に当たる中、実際に学校に来ている子供たちの授業も見ないといけない訳ですから。
「自分たちは子守じゃない!」
と言う声も上がっています。そう思ってしまうのは完全に同意できます。
どういう着地点を見出すのか、私も気になっています。
そういえば私立の学校は授業料の返納なんかはあるんでしょうか、若しくはオンライン授業を受けているのでしょうかね…。
色々と私も気になるので、また決まり次第記事にしても良いかなと思います。
続編
その後、4月20日に首相の記者会見があり、レベル3への引き下げが公式に発表されました。
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