皆さんこんにちは。
今まで海外在住の親御さんが自分の子供に日本語を教える方法について紹介しました。
そして今回は勉強をさせるにあたっての疑問質問について取り上げようと思っています。
「ここまでやるのはちょっと難しい…」
「全然教えてなかったけれど、途中から始める場合はどうしたらいいの?」
そんな感じの疑問です。
私も娘に日本語を教え始めた頃は、まさか将来自分がここまでしっかり教えることになろうとは想像もつきませんでした。
なので、前回の記事をお読みになってちょっと自分には無理…と思われている方、全然そんな事ありません!私が出来たんだから、皆さんも出来ます。一緒に頑張りましょう!
私が日本語教育の大切さを痛感した理由
私が子供の日本語教育の大切さを痛感した機会は沢山あります。
ニュージーランド在住が何十年という方が自分のお子さんを育ててきた(お子さんも40歳近いです)方の貴重な体験談を頂いたりしました。
その時の記事を紹介します。
少しトピックからずれるので、私の記事の紹介だけに留めておきます。


子供は9歳だけれど今から日本語を教えたい、どこから教えたら良い?
こういう質問もよく受けますが、私はいつもこう答えています。
「どの年齢であっても小学1年生から始めて下さいね」
何故なら小学1年生の漢字は基礎の基礎であり、基礎を固めない事には応用も効かないからです。
具体的に言えば小学1年生の漢字がそのまま他の漢字の偏になったりするので、絶対に省略せずに、何歳であっても小学1年生から始めて下さい。
辞書の使い方も同様で、最初は一緒に引いてあげて下さい。
子供は視覚からものすごい沢山の情報を得ています。親が実際に辞書を引いているところを見せることで、子供は感覚的に辞書を引く方法を覚えていきます。そのため実際に見せることが何よりも大切です。
今更教えても、勉強してくれるかどうか分からない
これは私が最初に娘に勉強を教え始めた頃と同じ気持ちです。
でも子供は基本的に新しい環境に慣れることが得意ですから、親が気持ちをしっかり持っていれば必ず子供は慣れます。
ただ、大人間でもそうですが、最初からいきなりエネルギッシュに飛ばして長い時間教えると、教わる方も疲れますよね。
大人なら仕事だから仕方ないとある程度割り切れますが、子供はこの見返りが何なのか全く分からない所からスタートするわけですから、やる気があっても簡単になくなってしまうのは、考えてみれば当たり前の事なんですよね。特に新しい事を習うのですから子供の頭もすぐに疲れてしまいます。
だから教える時間については、最初は少なくて良いと思います。
そこから様子を見て段階的に伸ばしていくのがオススメです。
- 最初は5分しか座れなくても、その子供の頑張りを認めて褒める。
- 慣れて来たら子供の様子を見ながら少しづつ時間を伸ばしていく(例:1週間ごとに5分→10分→15分)
もちろん個人差があるので上の例はあくまで例です。もっと時間がかかる子供もいると思います。
こんな感じで毎日続ければ、個人差はあっても次第に慣れてきます。
自分が教えられるか自信が全くない
これは私もそう思っていました。
もちろん私は親なので、子供の将来に役立つ教育には関心がありましたが、いざ私がやるとなると、本当にやれるのかな…と全く自信がありませんでした。
しかし始めれば結構出来るものです。皆さんの心配全てがそうだとはとてもじゃないけれど言えませんが、案外人は走り出す前の心配が一番強いものです。
最初から自信がある人は居ないです。
まずアレコレ考える前に始めてみるのがポイントです。
そこで実際に問題が出てきたところで考え始めるので遅くはないと思います。
もし親御さんが体調が悪い、教える元気がないというのなら、その日は休んだって良いと思います。
子供の体調不良なら当たり前ですよね、休むのは。
こうやって自分や子供の気持ちや体調に合わせて柔軟に対応できるのが、家庭教育の最大の強みです。
まとめ
今回は海外で子供に日本語を教える際の疑問とその対応策について書いてみました。
基本的にはそんなにガチガチに考え込まずに、取りあえずやってみて、子供の学ぶ様子を見て変えていくくらいの気持ちでいると始めやすいと思います。
ご自分の子供なら、体調の少しの変化も分かりますし、勉強面でも間違えた理由が「ある一定の癖から来る勘違い」などの傾向が掴みやすいですし、不貞腐れている態度の理由も大体分かりますから、そう考えると自分の子供に勉強を教えるのは結構やりやすかったりします。
これが勉強を教える親御さんのお役に立ちますように。
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