【海外バイリンガル育児】子どもに母語教育!日本語を教える際、親が注意すべきポイントはこれ!

【海外育児】子どもに母語教育!日本語を教える際、親が注意すべきポイントはこれ!海外で子供に日本の教育
この記事は約9分で読めます。

皆さんこんにちは。

今まで子どもをバイリンガルにするために、母語教育をどのように行うか、年齢別で詳しく解説しました。
詳しくは下にリンクを張りましたので、ご参照くださいね。

今回は子どもが日本語を億劫がらずに話せるようになる環境づくりはどのようにしたらいいのか
について書こうと思います。

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バイリンガル育児ー家では日本語を徹底する

まず家では絶対に日本語だけというきまりを作りましょう、と書きたいところですが、これは皆さんも当然されていることだと思います。なので、項目だけの紹介にして、先に行きましょう。

バイリンガル育児ー英語交じりの日本語は避けましょう

やってしまいがちな事として、子どもは英語が話しやすいのでつい英語交じりの日本語を使いがちです。これは避けた方がいいでしょう。

というのは、言葉は生き物なので、少しでも使わなくなるとすぐに忘れてしまうからです。

日本語を使わなくなる
→その単語を忘れる
→沢山忘れたから日本語を話さざるを得ない状況になりたくない
→更に日本語を話すのが億劫になる

というケースが本当に多いんです。

親御さんも大変かもしれませんが、単語単位で正しい日本語を教えて行きましょう。
この「絶対的な日本語環境を作る」手間が、子どもの日本語力アップや日本語力保持に繋がります。

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バイリンガル育児ー主語・述語・目的語を明確にした日本語を

日本語のみの環境づくりと併せて、分かりやすい日本語を話すように伝えると良いです。
分かりやすい日本語というのは主語、述語、目的語等をハッキリさせた文章という事です。

子どもはとにかく面倒臭がりなので、なんでも「アレ・コレ・ソレ」を多用しがちです。
我が家の娘も現地校から疲れて帰ってくると、この指示代名詞の連発をよくやります。

これだと全く日本語の単語力が育ちません。

「アレ・コレ・ソレ」は禁止にしてぜひそのものズバリの単語で言うようにしてみて下さい。

もしかして子どもは不機嫌になるかもしれません。
だけれどここで親が折れたら「親は適当な日本語でも分かってくれる」と子どもに教えることになります。

それは私達の思う所ではありませんよね。
心を鬼にして、しっかりした日本語を言って貰いましょう。

それと同時に親も「自分が子どもの日本語の先生だ」という姿勢で正しい日本語を話すように心がけてみてくださいね。私も頑張っています!

やっぱり経験則として、子どもに対しての親の話し言葉の持つ影響力って絶大なんです。

親が酷い言葉を使っていたら子どもも酷い言葉を使うようになり、綺麗な言葉を話せば子どももそれに倣うようになるのと一緒です。

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バイリンガル育児ー日本語の本に溢れている環境づくり

日本語の教育と併せて、空いた時間に読み聞かせや自分の力で読書する時間はとても大切です。

10歳までの読書量で将来の学力が決まるという説もあるほどに

本当に子どもにとって読書は大切です。

日本語の本ばかり読んで大丈夫かしら…と思うかもしれませんが、一度読書が好きになれば、子どもは勝手に英語の本も読みますし、むしろ英語の本の方がスラスラ読めるでしょうから、心配する必要はないでしょう。

また「家で母国語を話している子どもは、現地語の習得についても現地の子どもより吸収が良い」という結果があります。

Silencing Mother Tongue Deprives Bilinguals | Child & Family
Speaking your mother tongue provides advantages, supports child development, and educational attainment.

我が家の娘の話でまた恐縮ですが、娘の英語力は学年の平均よりかなり上回っています。
現地のネイティブよりも英語力があるという事なんですよね。
自慢するしたい訳ではなく、子どもの母国語である日本語の力が、実は英語習得にも役立っているという事をお伝えしたくて例に挙げました。

バイリンガル育児ーもし近くに日本語の本がなければKindleがオススメ

もし周りに日本語の本がない場合、KindleをAmazon.co.jpで購入し、Kindle Unlimitedに加入することでその環境を作る事が出来ます。

Kindle Unlimitedは月額980円の料金は掛かりますが、このKindle Unlimitedのプランの中にハリーポッター全巻が入っているので、これを読むためだけに入るとしてもお得です。

我が家はこのサービスに入って丁度2年経ちますが、Kindleにどれ程お世話になったか分かりません。今後もKindle Unlimitedを辞める予定はありません。

バイリンガル育児ー家で日本語を音読する十分な機会を設ける

皆さん小学生の頃、国語の授業で音読をさせられませんでしたか?
あれは個人的には苦手でしたが、皆さんはお好きでしたか?

実はこの音読って日本語習得にとっても重要な役割を果たしています。

何故なのかこれからご説明しますね。

日本語はピッチアクセント

日本語ネイティブにとってあまり意識をすることもないものですが、
日本語って実はアクセントがあるんです。

え?って思いますよね。


でも思い出してみて下さい。

  • 端と箸
  • ヤカンと夜間
  • 雨と飴

発音が違いますよね。

この発音の違いが日本語のアクセントとなるんです。

いわゆる「ピッチアクセント」というものです。

ここで私は素晴らしいサイト様を見つけましたので参考記事として紹介させてください。

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ピッチアクセントは日本語の会話では必須

さてこのピッチアクセントですが、これを適切に学んでいないと

「機能、箸を渡っている時に学校の容易を忘れたのに気が付いた」

みたいな言い方になってしまいます。

もちろん外国人の人がここまで言えるのなら
「すごい、日本語お上手ですね!」
となりますが、日本人の子どもなら事情が違います。

こういう間違ったアクセントで話されると、聞いている方も理解しにくいです。
上の文章のように文字にしたものを読めば、ある程度すぐに理解も可能でしょうが、耳で聞く言葉が上記のようだと、最初は良いですが次第に私達も疲れます。

これじゃ他の日本人とも上手にコミュニケーションが取れないですよね。
とても勿体ないです。

アメリカ人がこのピッチアクセントについて解説しているビデオを見つけました。
というかアメリカ人かな?個人的にはBritish Engilshみたいな感じにも受けました。

大人になってから習う発音は本当に難しいですよね。
だからこそ子どもの内に習わせてあげたいです。

ピッチアクセントは親の読み聞かせや音読から

そしてこのピッチアクセントはネイティブの日本語話者でないと、正確に教えられません。
そう、その中でも一番存在の近いお父さん、お母さんがその子どもにとっての第一人者なんですね。

だからこそ絵本や本の読み聞かせをなるべく沢山してあげて下さい。
子どもは柔軟な頭で、そのピッチアクセントを頭ではなくもう体感として覚えていってしまいます。
そして子どもにも音読をさせて下さい。

そうすることで正しいピッチアクセントが身に着きます。

音読の重要さは1つここにあります。

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英語ばかりだとシャカシャカ音になりがち

またこれは娘を見ていてもそう思いますが、英語を毎日話すような環境だと、日本語までも子音が強い発音になって来ます。これは本当に聞きにくいです。

子どもの口の中は英語を話すに適した筋肉がついているのでしょうね。
英語には良いかもしれませんが、日本語を話すための筋肉も付ける必要があります。
その筋肉、口の動きを練習しないで過ごすとシャカシャカ音が強い日本語が定着してしまいます。

そのためにも音読は必要です。

バイリンガル育児ー漢字辞典・国語辞典を揃える

これは日本語の教え方にも紹介したものですが、居間に漢字辞典・国語辞典を置いてください。

何故なら子どもとの日常の会話の中で

「~ってどういう意味?」

と聞いてくること場面が多くはなくても何度かあるからなんですね。

子どもからの質問を受けた時、お父さんお母さんから説明しても良いですが、こういう時こそ一緒に漢字辞典・国語辞典を開いて一緒に調べてみて下さい。

私自身、小さい頃国語辞典が大好きだったのですが、知りたいことがあって親に質問したいことがありました。しかし親は疲れているからなのか、興味がないからなのか、私の質問に答えてくれなかったことがあったんですね。子ども心ながらにがっかりしたのを覚えています。

私自身の個人的な思いとして、自分の子どもにはそういう気持ちにさせたくないという思いはありますが、そもそも子どもの疑問を無視していると、子どもの中の好奇心も育ちません。

ぜひ一緒に辞書を楽しんでみて下さい。

ちなみに我が家ではこの漢字辞典・国語辞典を置いています。

 
 

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今回のバイリンガル育児、母語教育の方法、お話まとめ

今回は、日本語を教える際に、勉強以外で親が気を付けるべきことをお伝えしました。

  • 日本語の会話を徹底(英語交じりは避ける)
  • 主語・述語・目的語を明確にした会話を親子一緒に心がける
  • 日本語の本が沢山ある環境づくり
  • 親の本の読み聞かせ・子どもの音読の機会をたっぷり
  • 国語辞典・漢字辞典を居間に置く

これだけでもかなり違ってくると思います。
ぜひ試してみて下さいね!

母語教育を行う際の具体的な質問疑問について

子どもに日本語を教える時、

「こんな時はどうしたらいいの?」
「この場合はどうしたら良い?」

等々、疑問や不安は出てきますよね。

母語教育を行う際の具体的な質問疑問については、次の記事に書いてみました。

その他の母語教育、バイリンガル、ダブルリミテッドについての記事

その他、母語教育、バイリンガル、ダブルリミテッドについての記事はこちらをご参照下さい。

お役に立てると嬉しいです。

 

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