日本人家庭の子供は何年英語圏に居たらネイティブになれるのか

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どの程度子供に話せるようになってもらいたいか

今日はこんなタイトルで考えてみたいと思います。

恐らく日本に住む日本人家庭では、子供に英語教育を施したいと思う方がそこそこいらっしゃるのではないでしょうか。英語ベラベラになってくれたら将来役に立つのになあと、私も日本にいた頃はたまに思ったりもしました

けれど実際、日本人の保護者の方が思うその「ベラベラ」って具体的にどの程度かというのは、家庭毎に違ったりして、あるいは具体的には分からなかったりすることもあります。

それでも何となく思う「ベラベラ」くらいなら案外簡単に達成出来るかな、と実体験として感じています。

 

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何となく「ペラペラ」なら子供は数年で到達可能

1年目で7割理解出来た

娘は5歳でこちらに来ました。もちろん英語は全く話せません。

そんな娘が半年ほど幼稚園に行き、また現地の人と会ったり等、日本でも良く起こり得る日常生活を送っていたところ、大体1年くらいで目覚ましい進歩を遂げ、相手の言っていることは7割は分かるようになりました。ここでミソなのは「言っていることが」であって「7割話せる」じゃないところです。

2年目で思うようにある程度話せる段階

娘が「思うようにある程度話せる」という様子になったのは2年目前後からでした。

恐らく娘はそれまで頭にずっと溜めていたのでしょうね。
娘は実は発語も遅くて、1歳半検診で再検査となったほどですが、それは単純に性格によるものだったようです。

今はもう、静かにしてほしいくらいに喋るし、色んな言葉を自分の気持ちで使い分けられる女の子に育ちました。その発達段階をもう一度ここで繰り返していたのでしょうね。

3年目で問題なく意思疎通が出来るように

そんな娘は3年目を学校で過ごしています。今は小学校で先生の言うこともよく分かるし、話すことにもあまり苦労はないようです。

勿論小学校に通い始めたのが英語習得に繋がる大きな要因でもありましたが。

なので、もし小学生低学年の子供に今の娘レベルの英語力を望むのであれば、恐らく2~3年程で到達するかなと個人的には思います。

もちろん子供の性格によってその期間がもっと短くなったり長くなったりもするでしょう。また英語圏に居てその後帰国という流れになるのであれば、その後のフォローアップは必須です。子供って本当に簡単に吸収するけれど、本当に簡単に忘れたりします。

以上が基本日本に住んでいる子供が英語を何となく「べらべら」喋るようになれるにはどれくらいの期間が掛かるかという内容でした。

 

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英語圏で働くとなると話はまた別

しかしこの英語を使って英語圏で仕事をするとなると、また話が違ってきます。

子供レベルではない、大人の本当のネイティブ並みの英語力が今度は必要になってきます。

英語で勝負か、技術で勝負か

英語圏で母国語が第一言語じゃない人が就職活動中に現地のネイティブの同じ志願者と争うとなると、その人の武器は、頑張って培った英語もしくは優れた技術になります。

そしてもし英語で勝負をする場合(小さい頃から英語圏に居るから英語で勝負と思っている場合)、その子供は恐らく最初から英語をその子供の第一言語として学ぶくらいじゃないと、他の子供のようには伸びないのでしょう。ここで親の判断が分かれるところです。子供の第一言語を親と一緒にするのか、もしくは英語とするのか。

英語で勝負なら、親は日本語を捨てないといけない

英語をその子の第一言語とするならば、必然的に日本語よりも英語に触れる必要がグンと多くあるでしょう。同時に親はその子供の英語の語彙力を高めるため、自分の子供には英語で話しかける必要が出てきますし、言葉の意味を訊かれた時に英語で説明する必要も出てくるかもしれません。

そのためには親も英語を必死に勉強する必要が出てくるかもしれません。というのは日本語で説明したところでその子は分からないでしょうし、日本語で説明し理解して貰うという方法は、別の言い方をしてしまえば英語に触れさせる機会を奪うことにもなりかねないでしょうから。

技術で勝負なら、その武器となる技術がその国で十分培えるのかどうか

勿論英語が全てじゃない、英語圏で働くには英語圏の人よりも優れた技術で勝負という考え方もあると思います。

しかしその路線で考えるなら、その学ぶべき技術が果たして本当に国内で十分に培われるものであるかも考えなくてはいけません。もしそれが国内で学べるものではない場合、どの国なら可能なのかも。

 

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ダブルリミテッド

ダブルリミテッドの現実

皆さんはダブルリミテッドという言葉をご存知でしょうか。

英語も日本語もそこそこ話せるという素晴らしい状態を指すのですが、反面どちらの言語においても高度な単語を習得するのに単一言語を話す人(日本語なら「日本語だけを話す人」)よりかなり多くの時間が掛かり、結果、年齢と使う言葉の難易度が合致せず、所謂「いい年齢なのに使う言葉が幼稚」という状態になってしまいます。

もちろんずっと使っていくに従いそのギャップは埋まるのかもしれません。

しかし学校での勉強で、ちょっと難しい言葉が出てくるたびに辞書を引いたりする必要も出て来るし、果たして辞書を引いたところで、その説明も難しくて理解できないというケースも多々出てくるのがダブルリミテッドの問題点だったりします。

そのため、ある程度の勉強を日本で終わらせて来るのならまだしも、最初からこちらで勉強を始めた子は特に、その勉強の習得は更に遅れてしまう場合が出てくる可能性は高いです。

 

まずは母国語をしっかり習いなさいと言う教え方はこのダブルリミテッドを防止することが背景にあったりします。

そのため、母国語を日本語にするのか英語にするのかという話し合いは、多かれ少なかれ日本人家族内での大きな議題の1つになったりします。

 

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英語で育てるのか、日本語で育てるのか、そのメリットとデメリット

子供の母国語を英語にするにせよ、もしくは日本語にするにせよ、それぞれ良い面悪い面があるので、一概にどちらが良いかというのは一言で言い切れないですし、これこそ各家庭での判断になってしまうのでしょう。

例えば母国語を英語と設定した場合、母国語が日本語である親や祖父母とは、高校生くらいになってくると複雑な話し合いはあまりもう望めない可能性は高いというところがあります。

また親がもう寝た切りの状態になった場合、英語が第一言語の子供とどの程度会話が出来るのでしょうか。こういう所をあまり重視しない家庭は、あまりこれも問題とならないでしょうし、目くじらを立てるものでもないのかもしれません。

 

ここまで一息で書いてみましたが、子供の英語をネイティブにしたいなあと考えていらっしゃる親御さんの何かの参考になれば良いなと思っています。

 

 

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