今回はダブルリミテッドについてのお話です。
先日、ニュージーランドに約40年住んでいらっしゃる方が自分の子供を育て上げた貴重な経験談を聴く機会に恵まれました。
とても興味深く、学ばされる内容だったのでシェアしたいと思います。
特に海外在住の親御さんには興味のある内容かなと思います。
避けるべきダブルリミテッド
ダブルリミテッドの問題点
先日、人生の大先輩から話を聞く機会がありました。
その方はニュージーランド在住約40年で、自分のお子さんにしっかり向き合って育て上げた方です。
の方曰く
- 日本語を教えるなら、親が正しい構文で日本語を話す必要がある。
- 正しい日本語を身に着けるということは、確実に正しい構文の英語を身に付ける助けにもなる。
- 反対に日本語英語どっちつかずの状態で過ごしてしまうと、その結果しっかりした英語も話せなくなってしまう。
- 英語が満足に理解出来なければ、現地の高校・大学の授業にもついていけなくなってしまう。
- こうやって英語にコンプレックスを抱えたまま日本の学校に逃げてしまう子も沢山見てきた。
- 尊敬語・謙譲語というのは言葉で教えるのは難しいから、やっぱり日本語の社会があるならそこに入って学ぶ必要がある
- その機会を失ってしまうと、大人になっても目上の人に対しタメ口をきくようになってしまう
そうやって教えてきたそのお子さんは、その英語と日本語のバイリンガル(ダブルリミテッドではなく)となり、そのアドバンテージと共に、今は素晴らしい職業に就いていらっしゃるそうです。
子どものダブルリミテッドを防ぐには
日本に居たらきっと会話レベルの英語でもスラっと言えると「あの人英語出来る!」と持て囃されるのでしょうが、
こちらは英語で生活している国なので、「会話なら問題ない」レベルの英語では、それ以上の高度な学問は学べないのでしょうし、学校の授業についていけなくなることもあるのでしょう。
そう考えるとやはり、子どもがしっかりした英語を話せるようになるには、寧ろ日本語に力を入れるべきなのでしょう。
我が家の子どもの英語力と日本語力
この記事を書いたのは2017年ですが、3年後の2020年の現在の娘の英語力と日本語力はどうなったのかお伝えします。
確かに娘は英語のライティングはクラスで1位、日本語も当該学年の漢字検定を200点中198点で合格しました。算数、理科等の教科においても問題なく、学校でもトップクラスとなっています。
この事実からも日本語の語彙力、読解力が英語習得の大きな助けになっていることが分かります。
ダブルリミテッドー親はどの程度日本語を教えるべきか
英語圏で生活されている日本人の方は、どの程度自分の子供に日本語を教える予定でしょうか。
英語圏で暮らしていて、子供に日本語は教えない予定、英語のみでも問題はない、まぁ日本語は出来たらでいいかな…位で考えている方は関連の無いお話かもしれません。
その方が一番適切だと思うやり方を貫くのが良いと思います。
しかし私は正しい日本語を娘に身につけさせたいので、目上の人への適切な言葉遣い、正しい日本語はやっぱり目指したいところです。
思えば、娘が日本語を話す機会は、主に私と夫が家で娘と話す時くらいなんですよね。
その私達が正しい日本語を話さなくて、娘はいつ学ぶのかと気が付きました。
私は日本語の持つ美しさをひしと感じている身なので、これは気持ちを改めないといけないなと痛感させられました。まずは手探りで始めようかと思います。
ダブルリミテッド、母語教育の重要性について、他の記事の紹介
その後、ダブルリミテッドと母語教育の重要性について、改めて深く掘り下げた記事を書きました。これらのことで気になる方は、ぜひお読みいただけたらと思います!
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