娘は無事中学校(Intermediate)で、Year8という学年を2月からスタートさせておりますが(目下ロックダウンですが)、
先日運よく受け取れた、娘のクラスの時間割表がまたニュージーランドらしい内容でした。
今回このことについてお話ししたいと思います。
ちなみに娘の学校は、至って普通のニュージーランドの公立中学校です。
この時間割は、日本だったら
「あれ?途中のファイルを送っちゃったかな」
と確実に思うでしょう。
さて一体、どんな時間割なのでしょうか?
中学校(Intermediate)のYear8のクラスの時間割表は驚くほどに空白だらけ!
さてここで娘のYear8について軽く説明したいと思います。
ニュージーランドのYear8は、日本の学校だと中学校1年生と同じ年齢です。
娘は実際日本なら小6なのですが、新学期の始まる時期が違う関係から、ニュージーランドでは娘は1つ学年が上になっています。
話は進みますが、日本での中学校の1年生ってどんな時間割でしょうか。
娘は日本の学校に通ったことがないのですが、私自身の体験談でいえば、ほぼ毎日6時間目まであった気がします。水曜日にたまに5時間で終わったかも。土曜日は3時間目か4時間目で終わりでした(そう、私の子供時代は土曜日は学校があったんですよ!)。
それを踏まえてこのニュージーランドのYear8の時間割表をご覧ください。
念のため繰り返しますが、これは通年の時間割表です。
ここで用語の説明ですが、
- Te Reo…マオリ語
- Fitness…体育
- P.E.…体育
ということは、毎日多かれ少なかれ「体育」の授業があるということですね。
空白の時間帯でもクラスの授業は行われている!?
上の時間割を見て驚かれた方は少なくないかなと思います。
私も娘が小学校(Primary school)に居たころは毎回驚いていたのですが、人間何度も経験すると慣れるものですね。今回この時間割を見た時も、なるほど、としか思いませんでした。
この何も書いていない時間帯の間、一体、生徒たちは何をしているのでしょうか?
もしくは何もしていないのでしょうか!?
答えは「何かしら勉強している」なんです。
「何かしら勉強している」だなんて適当な言い方になっていますが、もっと詳しく言うのなら、
- 空白の時間は、先生の裁量により何の科目を勉強するかが決まる
- 何の科目の勉強するかは、その当日に先生から子どもたちに何らかのタイミングで知らされる
という状況になっています。なのでこういう言い方しか出来ないのですね。
担任の先生の裁量で行われるニュージーランドの授業
基本的にニュージーランドの学校は
- 日本ほど細かい指導要綱もなく
- 時間割も決まっていない
- 教科書もない
その半面、担任の先生は、何をどのように勉強するかを、自由にそして具体的に決められるのが通常となっています。
だから日本の
「どのクラスも均一に、画一的に育てる」
とは対極をなす
「クラス毎に、その担任の先生の色がとても濃く出て、生徒それぞれが個性強く育つ」
という雰囲気が出てきます。
確かに算数などの「画一的に、機械的に何かを覚えないといけない」という面では、ちょっと残念なシステムになっていますが、
「生徒に何かを自ら考えさせ計画を立てさせ、自ら調べる力を身に着けさせる」という面では、日本より秀でているかなと、何年もニュージーランドの教育にお世話になっている保護者の立場の私は思っています。
空白の時間帯で行われている授業の内容はズバリこれ!
それでは実際、娘はこの空白の時間帯で、一体何を習っているのでしょうか。
娘に投げかける「今日は何をしたの?」という質問に対して帰ってくる答えが毎日違うので、カチッとこれ!というものがないのですが、大体こんなことを答えているという内容を、一覧にまとめてみました。
- 英語のリーディング
- 英語のライティング
- 算数
- 様々なものを調査し、まとめて、最終的にクラスでプレゼンテーションを行う(内容はサイエンスだったり、歴史だったり)
- みんなで様々なトピックについてディスカッション(内容は「いいクラスにするためにはどうしたらいいか」的な内容。道徳的?)
ニュージーランドが日本の不登校の子どもの留学先として人気!
日本に住んでいて、何か事情があって現在不登校の子どもの留学先として、ここニュージーランドがなかなか人気であることを最近知りました。
確かにこのニュージーランドには、日本のような「行き過ぎた」詰め込み教育というものが、完全にありません。
個人的には日本の教育システムは悪くはないと思っています。
しかしそれでも何事も行き過ぎると良くないですし、日本の社会としてもちょっと行き過ぎているところもあるかなと思っています。
その面ではNZは全く正反対ですし、日本の「行き過ぎた」教育システムに納得いかない方たちには、ニュージーランドは確かに留学先としては良いのかもしれないなと思いました。
個人的には学生ビザはエージェント使わなくても、ビザ取って、学校と上手くメールでやり取りさえすれば問題ないかなと思っています。ニュージーランドの学校は英語を第二言語としている人にビックリするくらい慣れていますから。
コメント