それは休み時間の間に始まりました
皆さんこんにちは。
段々暖かくなってきているこちらニュージーランドですが、日本はもう少しづつ寒くなってきているのでしょうか。私はこの季節の反転が未だに慣れず、体は暖かいと感じているのにもかかわらず、頭の中では「いよいよ冬か…」と考えてしまっています。なんでしょうかこのちぐはぐ感。
そんな話はさておき、今回はニュージーランドの小学校の緩さ加減についてお話をしようと思います。と言っても、その緩さ加減がけしからん!というよりは、寧ろこういう緩さって時には必要だよねという所から書くつもりです。
それは休み時間に起こりました。
娘の話によると(というか、この先全部の話は「娘の話によると」になります)、休み時間外で遊んでいると、大きな穴の近くにアヒルが1羽ウロウロとしていたそうです。
一体どうしたんだろうと子供たちが寄っていって穴の中を見てみると、そこには4羽のアヒルのヒナが。中に落ちて出られなくなっているようです。
そしてそのヒナたちは衰弱し、特に1羽は死んでしまっていたようでした…。
子供達が慌てて先生方を呼び、先生達はまた他の先生方を呼び、ちょっとした騒ぎとなったようです。そして結果その残りのヒナたちは無事に引き上げられました。
引き上げられたうちの2羽は元気だったそうで、そのまま親のアヒルと一緒にどこかへ行ってしまったそうです。
残された1羽のヒナはどうしよう…
ということで娘のクラスに一時的に保護されることに。
ライティングの授業開始も…
そんなことがあった休み時間明けの授業はライティングでした。
しかし子供達は思いもがけずにやってきたヒナに夢中。それもあって先生はこう言いました。
「今はライティングの授業だけれど、ヒナがやってくるなんて滅多にないから、今はライティングを止めてアヒルのヒナの時間にしましょう!」
そしてライティングの授業はアヒルのヒナを観察する時間となったようです。
衰弱していたアヒルのヒナは潰したバナナを少しずつ食べ(バナナを潰したのは、アヒルは水っぽいものを好むからなんだそうです)、また用意したヒーターの近くに寄り添って休んでいたそうです。
とは言えヒーターは直接当たると危ないのでその後少し離したそうなのですが、温かさを求めてヒナはそのヒーターにまた近寄ってしまったそうで。
可愛いねぇ…と子供達。
その時のアヒルの写真はコレ
アヒルのヒナ写真1
アヒルのヒナ写真2
こういう体験は必要だと思います
この話を娘から聞いて、いつもなら「全くいい加減だな…」と思うことも多い私ですが、今回ばかりは素晴らしい授業を持ったんだなと軽く感動すらしました。
日本の授業については、娘を通わせていないので何を言える立場でもないのですが、ニュージーランドの小学校の授業の最大の強みは、こうやって内容を全部フレキシブルに変えられるところだと思っています。
娘はこのアヒルのヒナの写真を見て、その可愛さに悶えていました。
そういう子供達だって可愛くて保護対象にしたいくらいなのにね…
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