日本で夏の暑い日に行われる授業といえば、やっぱりプール。
ニュージーランドもプールの授業は、もちろんあります。
しかしそれ以外にも
日本ではあまり見られない、この夏の暑い時期に行われる、体育の授業が実はあるんです。
今日はそのことについてお話ししたいと思います。
Waterwiseプログラム設立の経緯・内容
これは授業というよりは、特別プログラムと言った方が良いかもしれません。
その名も”Waterwise”
もしかして他の国にもあるかもしれませんが、日本の学校では見たことのないこのプログラム。
内容を無理やり日本的に訳してみると
「海で遊びながら水辺の危険について学び、更には環境問題についても意識を向けてみよう」
といったものです。
Waterwiseプログラムについてニュージーランド国内の情報を探していたんですが、あまり見当たらず、反対に何故か日本語のサイトは情報が多かったので、こちらを紹介させてください。
これらのサイトによると、
という内容でした。
実際このWaterwiseプログラムが始まってから、水難事故で亡くなる子どもの数が減少したそうです。ありがたいですね。
娘の学校のWaterwiseプログラムで行った水上スポーツはこれ
それでは実際、娘の学校では具体的に何の水上スポーツを学んだのでしょうか?
娘に聞いてみたら以下のスポーツの候補があったそうです
- セイリング
- ウィンドサーフィン
- カヤック
- スタンドアップパドルボード
ちなみにスタンドアップパドルボードは馴染みのない方も多いと思いますが、こんなものです。
娘の話によると、当日は
- カヤックとスタンドアップパドルボートは比較的簡単なので、まとめて一緒に学んだ。
- セイリングとウィンドサーフィンはちょっと水深の深いところで学ぶものだったから1つずつだった。
- 時間的にセイリングを選んだ人はウィンドサーフィンは選べず、ウィンドサーフィンを選んだ人はセイリングは選べなかった。
そうです。
Waterwiseプログラム、当日の天気と時間
実はその日の天候はあまり良くなく、気温も最高約23度、しかも午前中は本降りの雨。
日本人的感覚からすると、Waterwiseは延期だろうと思いますよね。
しかし何のためらいもなくWaterwiseプログラムは決行されました。
おいおいおいーと思いますが、これがNZの文化なんですよね。
幸い午後から晴れてきたので良かったですが。
Waterwiseプログラムは終日行われたようです。
個人的には半日くらいかなと何となく思っていましたが、
さすがスポーツ大好きなニュージーランドだけありますね。
セッションは午前と午後に分かれていました。
娘の場合は、午前にカヤックとスタンドアップパドルボート、午後はウィンドサーフィンだったようです。
実際、Waterwiseプログラムでは環境について学んだ?
気になったので学校から下校した娘に
「どうやら環境についても意識を向けさせるって書いてあったけれど、何かそれらしいことあった?」と訊いてみたんですが
「ええ?何にもなかったよ?」
「あ、でも近くに泳いでいるウナギや牡蠣は持って帰らないでねって言われた~」
ウナギと牡蠣についての指示。
これがあのいわゆる「環境保全」の教育の一環だったのか、それとも…。
それにしても、こうやって海と親しめる特別プログラムもなかなかいいですね。
娘は色々と学んだと話していましたし、楽しかったと満足の表情でした。
こういうプログラムを通して、子どもたちの危機意識が高められるのはありがたいですね。
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