親なら一度は悩む子育てのこと。
特に「厳しく行った方ががいいのか」「本人の自主性に任せるのが良いのか」という二つの天秤については、親は一つ一つ些細なことまで全ての事柄について悩んだりもしますよね。
今回はこれについてお話をしようと思います。
- 「放任気味の家庭で育った」夫と
- 「干渉型の家で育った」私の
家庭環境の違いからくる「子育てについて」の意見の食い違いが、いい味を出しているので是非ご覧ください。
子どもを育てるのは、干渉か放任かどちらが良いのか
子育てをする上で避けて通れないこの話題です。
二択にするつもりはないですが、横棒を引き「干渉」と「放任」を両端に持ってきた時に、どこら辺に自分の子育ての傾向をプロットするかは各家庭によって変わってくると思います。
両親が放任主義傾向だった夫の言い分
このことが夕飯時話題に上りました。
夫の実家ではご両親はかなりの放任主義だったそうです。
もちろんそれで得られるものもあったと思いますが、放任主義で育った夫曰く
「放任か干渉かと言われたら干渉の方が良いよね」
と自信満々に答えていました。
「親は日頃あまり一緒に居ないのに、たまに一緒にいるからって、自分の事に小言言ってこられても、ちょっと納得しないところもあったよ」
「気まぐれで言われているような気がした」
「正直、気まぐれでパッと言われても(そう感じただけかもしれないとしても)従う気になれないよね…」
なるほどなあと思いました。
具体的に何と言ったら良いか分からないのですが、私には理解を超えた何か葛藤があったのでしょうか。
両親が干渉主義傾向だった私の言い分
反対に私の両親はかなりの干渉型でした。
小さい頃から親には結構あれこれと口を出され、私の将来の進路も職業も理想を私に押し付けて来ては、私の夢はやる価値もないゴミだと言い切ってきた親。
特に高校生以降の私には、親の毎日の小言がかなり窮屈に感じたこともありました。
そして抵抗しては親と大喧嘩になったりも。
そのため、あまり口を出さない親に強く憧れていた時もあったりしました。
こんな家庭で育った私としては「出来たらあまり子供には口を出さずに見守りたい」というスタンスでした。
少なくとも娘が生まれる前までは。
私の子育ての理想と今の現実
しかし娘が生まれ毎日待ったなしの日々を過ごしているうちに、こんな事を経験則として痛感するようになってきました。
- 子供は言わないと分からないけれど、かといって言ったところで大体伝わらない
- だから何度も伝える必要があるけれど、かといってそれで効果があるかどうかも疑問
- 親が感情的になれとは言わないけれど、怒るのではなく叱って伝えましょうとかどこかの育児本に書いてあることそのまんまで理性的な態度をとると、大体の子供はまだ余裕があると解釈して結局親の言うことは聞かない
- 子供が注目するのは親の言葉ではなくて態度。100%態度。まず親の真剣度を理解させないと聞かない
娘と色々とガチで向き合い数々のトラブルを経験していく内に、上記のことを悟り始めた私。
気が付くと「放任主義で子育てをしたい」と理想を描いていたのに、いつの間にか私は口やかましい親になっていました。
どの家庭もお母さんは怖いというイメージがあるようですが、うちも例に漏れずその通りになっています。
私のガミガミを問題視しない夫
結局は干渉的な態度になってしまってる…と私も散々落ち込みました。
- こんなガミガミ、干渉、いや過干渉に近い(きっとそうに違いない!!!)お母さんなんて最低だし
- 最初から私は子供を持たない方が良かったんだ
- 何で私なんかが産んだんだ…
と、やけくそになることも度々。
しかし度重なる私の落ち込みの横には、
あまりそのガミガミを問題視しない夫が涼しげに笑っているんですよ。
え?なんで…?
意味分かんないんですけれど…。
夫が問題視しない理由はこれだった
そんな「暖簾に腕押しの茶番劇」が何度も繰り広げられて、私も余りに不思議だったんですが
今日ある夫の言葉で漸く分かったんですね。
「お母さんは辛いかもしれないけれど、子どもが小さい頃からこうやって互いの意見をぶつけて、正面切ってケンカ出来るのは、ある意味幸せな事だと思うんだよね」
「自分が小さい頃は、寂しくても、ケンカしたくても両親は働いていて家に居ないし、居たとしても親は疲れているからやっぱりこっちが気を遣って『心配させないように』ってしちゃうんだよ」
「親といつも距離があるような感じ」
「だから距離を取ってきた人からいざ時間があるからって親の風吹かせて何か小言を言われても納得いかない所はあるんだよね」
「だから○○(娘の名)は自分みたいに寂しい思いをしなくて良かったなあって」
「それに陽花里の両親のように、やりたい事全てにおいて否定している訳じゃないでしょ?怒るにも怒るだけの理由があるじゃん。それなら親と同じことの繰り返しでも何でもないよね。」
割れ蓋に綴蓋というのはまさにこのことだなと、何となく納得した夕飯時でした。
互いに無いものを求めるという事なんでしょうか。
放任・干渉でくくるより、結局は愛
皆さんの家庭は放任傾向ですか?それとも干渉傾向ですか?
育児本に最初の頃散々振り回されて疲れ切ってしまった経験のある私から言わせていただければ、放任・干渉どんな方法でも、そこに子どものこと、子供の将来をを真剣に考える愛があるのなら、それでもう十分じゃないかなと思っています。
もちろん上記の夫の話は一例であり、全ての共働きの方の状況を表わしている訳ではないです。
強く思うのは、親がそれぞれ自分の状況・やり方で、子どもと愛を分かち合えるのが一番だと思っています。
夫との話し合いがあった後、私はもう理想を追えないなとも思いましたし、ガミガミお母さんしか出来ないですが、干渉傾向のお母さんでも言っちゃいけない事はわきまえ愛を以て娘と接しよう、と自戒の念を込めて。
いま子育て中のお母さんのお役に立ちますように。
オマケ:娘の寝言
最近娘は寝言をよく言うようになりました。
先日は私がベッドに入ったときにムクッと起き出して、なんかゴニョゴニョ言った後に
「ご飯が美味しい時に鼻が詰まっちゃう」
と心配し始めました。
「今度美味しい時は鼻が詰まらないって思うようにすると良いよ」
とアドバイスをすると
「は~い」
と安心して再び夢の世界に戻っていった娘です。
一体どんな夢を見たのでしょうね。
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