今年度から娘は晴れて日本の高校に通いだしました。
日本に帰国後から合格、そして入学まで…とにかく走り切りました。
今回は日本に帰国後からどういう手続きを取り、行きたい高校選別、高校出願、受験対策、そして合格まで持って行けたのかを書こうと思います。
ニュージーランドに滞在中(帰国前)
うちの場合はかなり特殊なケースで、帰国が決まった段階で帰国まで1年を切っていました。
そのため高校選別は相当な速さで行わないといけなかったです。
この段階では公立高校は可能性として100%ではなかったので、まずは私立高校の選定をしました。
絞り込みのポイントとしては
- 住む場所から通学可能かどうか
- 帰国生受験がある学校かどうか
- 娘の成績から考えて合格の可能性があるかどうか
- 娘が嫌と思わない学校か
この3つ。
1に関しては、大体通学時間を1時間以内と決めました。
2に関しては、出来るだけ帰国生受験があった方が良いと思いました。特に理科社会が入試科目に入ってくると、それだけで不利にはたらく可能性が高いです。
3に関しては、候補に挙がっている学校の過去問を解いてみて得点が合格点の何割か、そして倍率がどれくらいかの2つで判断しました。
またこの為にやっていた訳ではないのですが、海外在住の子向けの業者テスト(早稲アカ等の)を受けていたので、結果的にそれが非常に良い方に転び、志望校選定にはかなり役立つ情報となりました。
もし帰国を考えて、我が家みたいに高校受験を考えているのなら、海外生向けの業者テストを受験するのはかなりおすすめです。
我が家はこんな過去問を解いてみました。
またこれと並行して受験勉強も始めました。問題集は今まで紹介してきたものが全てなので、もしご興味がある方は記事を探ってみて下さいね!(ご希望が多数の場合は別記事を立てるかも)
日本帰国直後
日本に帰国したのは12月。
事前に部屋の契約を済ませられていたのでそのまま新居に入り、その翌日くらいに学区内の中学校に編入の連絡をしました。
12月上旬に学校と面談を行い、そのご正式に編入の許可が下り、翌年1月から通学することに。
2ヶ月強という短い期間ですが、日本の中学生活スタートです。
その間、当然ですが受験勉強は毎日行っていました。
我が家は社会は全くの手つかずだったので、数学・国語・理科はある程度良かったのですが、鬼門の社会に相当苦しめられました。社会はどんなドリルを使ったのか下で別に書きますね。
これと同時進行で、海外受験でお世話になっていた、早稲田アカデミーに数か月お世話になりました。
数ヶ月という短い間でしたし、何なら3科しか受講していなかったのですが、この早稲アカさんでの数ヶ月の勉強は貴重だったし、この勉強は後々生きたなと今強く思っています。対面式の授業は初めてでしたが、これは確かにすごい。塾すごい。あまりに効率的だ。
私立高校出願
12月に帰国し、1月から中学校編入。ここには1ヶ月の間が空きました。
このブランクを最大限活用!ということで、早稲アカさんと同時進行で受験勉強も進めました。
それと同時に(同時進行多いですね💦いやこの時期は多忙を極めて私もどこかいつも苛立っていたような気がします。まだまだ未熟です。)ニュージーランド滞在中から検討始めてきた、私立高校志望校の出願をしました。
志望校は数校あったのですが、すべてインターネットでの出願でした。
なので、公立高校は受験せず私立高校だけを帰国生受験するという予定の方なら、日本の中学編入はどんなケースでも必須という訳ではないと思います。我が家は公立も出願予定だったので、編入をしました。
もっと言うなら我が家が住んでいる場所は、公立高校ですら必ずしも日本の中学を卒業しなくても出願可能なので、海外で中学卒業程度の過程を終えているのなら、もうそのままご自宅から出願でもいい気がします。
話は戻って、高校のインターネット出願時、生徒の写真をアップロードする必要があります。我が家では白い壁に背を向けて、スマホで撮影したものをトリミングして使いました。わざわざ写真屋さんに行かなくても大丈夫だと思います。
インターネット出願後、受験料の支払いになりますが、方法はクレジットカードやコンビニ支払いなど選べました。
我が家は引っ越し関連で相当にクレジットカードで買い物をし、その結果利用可能額を軽く超えてしまい、その月でのクレジットカード利用は不可となってしまったので💦
ニコニココンビニ支払い
となりました。
ちなみにコンビニ支払いは手数料が数百円掛かるので、出来るならクレジットカードが良いです。我が家も出来たらそうしたかったです。
この頃から理科・社会に関してはその年の全都道府県の過去問を解き始めました。特に社会は何とか間に合いそうだったので一安心でした。こんな問題集でした。
公立高校出願
我が家が住んでいる場所の公立高校出願時期は、2月の上旬でした。
公立高校の出願方法は、蓋を開けてみると私立高校の出願サイトと全く同じものでした。しかし同じ出願サイトを使うながらも、出願手順は私立の時とかなり違いました。
私立高校
- 個人が出願サイトを利用して出願手続きを取り、必要書類を添付して送信→出願完了
公立高校
- 個人が出願サイトから出願の意向を示す→中学校が承認する→個人が手続き→中学校が手続き→(こういう作業が何度かあった後)→出願完了
公立高校の出願方法は語弊を恐れず言えば、かなり手間の多いものでした。それでも我が家は公立高校が第一希望でしたので、確実に作業を仕留め次に行きたいので前のめりで手続きをしましたが。
公立高校の出願で一番良かったのは、受験料の安いこと安いこと。私立高校の1/10未満でした。
それなら第一志望校10回受けさせてください…!払いますんで…!
番外編:社会を超高速で学ぶテクニック
今回の一番の鬼門は社会でした。この社会の出来によっては我が家も公立から私立一本でいこうと思っていました。努力が実って社会の力は合格レベルまでに到達しましたが。
私と同じく海外に住みながら高校受験、もっと言えば公立の高校受験を検討しているご家庭の参考になればと思い、何の問題集を使って「知識0→合格レベル」まで力を伸ばしたのかをお伝えしようと思います。
第一段階
「高校入試 中学1・2年の総復習 社会 三訂版」を使いました。これは歴史と地理しかありません。
なぜ公民を入れていなかったかというと、まず我が家は受験までに3分野のどこまで学び切れるのか見当が付かなかったからです。地理・歴史・公民3分野を浅く学習するより、地理・歴史を深く学習する方が得点に結びつきやすいと思いました。
もし多少なりとも知識があったなら、この本の3分野版を買っていたと思います。
この本はかなり薄いです。薄いから内容も浅い。浅いけれど、何週もすることで記憶を確かなものに出来る。初学者はとりあえずの流れをまず掴み、それを高速で何週もすることで知識を確実にするというのが私は大切だと思いました。
第二段階
次に「わかるまとめとよく出る問題で合格力が上がる 社会」を買いました。地理・歴史がある程度知識がついてきたので、公民はこの問題集からスタートです。
これは単元の最初にまとめがあるので、新しい知識をインプットしてからその後の問題に取り組めて良かったです。
第三段階
我が家としては社会を得意にさせたいわけではなく、せめて合格点までには(もっと言うなら、得点源となるほかの教科の足を引っ張らない程度には)得点を上げたいと思っていたので、この問題集で一応の終わりにしようと思っていました。
その為、実際の問題の傾向も掴んでいた「高校入試 超効率問題集 社会 (シグマベスト)」
年号暗記に「中学 マンガとゴロで100%丸暗記 歴史年代」
を選びました。
特筆すべき点は、この年号暗記の本は最高でした。娘は社会得意じゃなかったのにこの語呂合わせが気に入って結構覚えも早かったです。
第四段階
まさかの第四段階でした。
我が家は上記で紹介した問題集で終わらせても、まぁしょうがないか…くらいに思っていたのですが、案外時間が取れたんですね。それじゃ合格の可能性をもっと高めようと思い、以下の問題集を買いました。

結果的にはこれ買って良かったです。新しい知識に溺れることに抵抗がないお子さんなら第二段階でも良かったかも。娘は抵抗アリアリだったので(笑)
話は戻って、娘がこの問題集に取り組み始めてからというもの、本当に知識がガツンと増えました。
これすごいね、本当にメキメキ覚えられる!
と、娘も絶賛でした。この問題集のおかげで、娘は社会は得意とは言えないものの、全体的な抵抗感は失せて、公民だけは「好き」に変わったほどです。
第五段階
これでようやく最終段階です。これは先述の問題集「2025年受験用 全国高校入試問題正解 社会」です。
まず関東の問題から始め、最終的には北海道から九州の一部まで解きました。今までの問題集(得にメキメキ)のおかげで、得点は毎回安定の70後半~90点台まで行きました。
我が家が受験した私立高校
参考までに、どの私立高校を受験したのか&その結果を紹介します。
これから帰国生受験を検討する方の参考になればと思います。
ちなみに娘は公立高校の第一志望に合格し、現在その高校に通っています。
この記事が帰国生受験を検討している方の参考になりますように。
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