朝、怯える娘
ある朝、私が色々と忙しくしていると、いつもより早く起きてきた娘が珍しくキッチンにやってきて、私に後ろから抱き付いてきました。
いつもの調子じゃない娘に驚いてどうしたのかと訊いたところ
「すごく変な夢を見たの」
「怖かった…」
そっか悪い夢だったのね、と返事すると
「おじさんに水と混ぜたキャノーラオイルを飲まされたの」
水と混ぜたキャノーラオイル!?
水と混ぜた油を飲まされる夢ってそうそう見ないですよね!!
それを聞いた時に思わず吹き出しそうになりましたが(失礼!)、実際そんな変な夢を見たら確かに気味が悪いだろうなと思い、改めて冷静に対応しました。
娘が言うには
「夢の中でおじさんが出て来て『飲みなさい』って言われて、仕方なしに飲んだ…」
だそうで。
確かに小さい子供は大きな大人から強制されると嫌だと言い張れない所はありますよね。
夢とは言え嫌々ながら飲んだのは可哀想です。
娘を宥めていると、更に娘は話を進めました。
「それでね、その夢を友達に話していたら、夢から覚めたの」
…え?なんだって?
夢の中で夢を見た
「ってことは、夢の中で夢を見て、『夢の中の夢』でおじいちゃんに水と混ぜたキャノーラオイルを飲まされたってこと?」
「そう」
…確かに変な夢だったねぇ…と娘に同情。
娘の作文
時間をかけて宥めると、娘の気持ちも落ち着き、笑顔が出てきました。
「そんな夢はそうそう見ないから、記念に書いておくと良いよ。後で楽しい思い出になるから。」
と提案すると娘は早速乗り気になりました。その作文を以下に紹介します。
今日○○は変な夢を見ました。○○のお友達のおじいちゃんに水とまぜたカノーラオイルを飲ませられる夢を夢の中で見ました。そしてその夢と言うのが○○が○○の友達に夢の中で見た夢の事を話している夢なのです。朝になって本当にママとパパに夢の中で見た夢の事を話している時でも、まだ本当にカノーラオイルを飲んだような気分でした。次はあのようないやな夢は見たくないな、と思いました。
キャノーラオイルを飲んだ食感って結構しんどいですね。飲んだことありませんが。
今度は見ないといいね…と思う親心でした。
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