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このお話の続きです。

私立病院に到着
その彼は丁寧にもあの大きな病院のどこから入れば良いのかも教えてくれました。本当にニッセンの(ry お礼を伝えて別れました。
受付を済ませ、レントゲンの順番待ちをしていたのですが、聞いていたようには早く順番が回ってこず、結局30分近く待つことに。これ以上待っていたら娘の迎えに間に合わないということで、ここで夫が先に出発して娘を迎えに行くことに。
夫と別れた後、私はただただひたすら待っていました。20分くらい経過した頃でしょうか、不明瞭な発音で私の名前が呼ばれたような気がしたので(日本人の名前はこちらの人にとってはやはり特異なのか、発音が難しいようです)返事をしてみると、やっぱり私の名前でした。
もう夫が居ないので私がびっこを引きながら何とか彼女のところまで向かうと、
「あ、そこね。もうどこを取るのか分かっちゃった!大丈夫、ゆっくり来てね」
この明るさに救われるところは多いなと、こちらに来てからというもの多く実感します。
状況を説明し、レントゲンを3枚とり、受付でまた会計を済ませました。$40でした。ちなみに公立なら無料だそうです。でももうこの状態で公立行くのはかなりの無理だったのでこれで良かったです。
借りるはずだった松葉杖
本当ならこの病院で松葉杖も借りる予定でした。しかし松葉杖を貸し出すところの受付の方々が何故かビックリするくらいに冷たい態度で、しかも聞いたところすぐ借りられるらしいのに、彼らは私が渡したPhysiotherapistのレターをバサバサと振りながら「このレターだけじゃ不十分。もしどうしても借りたいならドクターに診察して貰って」とバッサリ。
数日しか借りられないし、松葉杖借りるだけでまた先生の診察受けるという意味が分からないし、そもそもまた返すのにここまで再度来るのも今の私には大きな手間なので、借りないで帰ることに。
幸い、夫の助けなしでもすこーしずつなら歩けるので、夫に家の最寄りの駅で待ってて貰い、私が病院から駅まで何とか頑張って歩くことにしました。
最寄りの駅到着
10分くらいでいつもなら着くだろう最寄りの駅に、やっぱり20分以上掛かって到着しました。道中雨も降ってきたので、私が元気なら走っていけるのになあとちょっと切ない気持ちにもなりましたが仕方ありません。到着後、暫く電車を待って、来た電車に乗り込み、家の最寄りの駅で降りると、夫と娘がこっちを見て手を振っていました。
夫に肩を貸してもらい、娘から今日どんな勉強をしたのか、どんな遊びをしたのか話を聞きながら歩いていると、ちょっと後ろから50代後半~60代くらいの女性が話しかけてきました。最初、私達が落としたものを拾って知らせてくれたのかなと思いました。
彼女はちょっとビックリした顔で私達にこう言ってきました。
「そんな、歩き辛そうな感じでどこまで歩いていくの?家は近くなの?車はないの?」
「家はそんなに遠くないんですが…」
と返すと
「良かったら家まで送っていくけどどう?」
そう言い終えると、早速車の中の整理を始める彼女。
全く見ず知らずの私達を可哀想に思い、家まで送っていくと言ってくれるなんて、なんとありがたいのでしょうか。
車の中で少し日本語の話になりました。興味があるのか日本語で「アリガトウゴザイマス」と彼女。そして「これしか知らないけれどね!」と。
結局家の目の前まで送ってくれました。私が丁寧にお礼を伝えると
「You are welcomeって日本語でどう言うの?」
と訊いてきたので、分かるかな…とちょっと疑問に思いつつも
「どういたしまして、です」
と答えると、やっぱり全く分からないとでもいった態度を私達に見せ
「早く良くなるといいね」
と言って去っていきました。とてもユーモラスな方でした。
今回を振り返って
今回は朝からもうイベント目白押しでした。ACC適用だっていうのにお金は結構飛ぶし、Uberは私のスマホでは全く機能しないし、何より足首は痛いしの散々な日でした。
でもそれ以上にすごくありがたいものを得られた気がします。散々な日だったんですが、今の私の気分としては案外悪くないんですよね。むしろ嬉しくてちょっと涙が出そうになりました。
情けは人の為ならずという諺を具体化している国だなと改めて思いました。私もまたこの恩をどなたかに差し上げられたらなと思います。その前に早く足を直さないといけないですね!次回のPhysioTherapyは月曜日です!
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因みに今回で勉強になった単語を下に書いておきます。日本語では知っている言葉ですがこうやって英語にすると何だか小難しい感じになりますね(笑)
Lateral Ligaments 外側靱帯
avulsion 剥離
tingling pain ヒリヒリ感
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