移民の子供が抱える問題について

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事の始まりはツイッターから

娘を送った帰りがけにふとツイッターを見てみたらこういう話題がありました。

そこには日系2世(移民の子供)が抱えるだろう悩み、主には教育とその不足から来るアイデンティティクライシス、そして社会的地位について書かれていました

因みにこの方はアメリカの永住権を取得して移民一世として永住している方のようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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移民の子供が抱える問題、日本でなら本当に起こらないものなのか

日系二世が抱える悩みについて薄々は聞いていたけれど、深く聞くのは初めてだったので本当に参考になりました
私も「英語・日本語どちらも満足に話せないまま育ってしまった場合、アイデンティティクライシスを起こす可能性がある」とは聞いたことはありました。私が娘に日本語を教えているのはこの理由からだったりもします。

しかし本当に日本に生まれ、そして日本でずっと住むのだったら、アイデンティティクライシスは起こさないし、社会の歯車にかっちり嵌まることができ、言うなれば”日本人の一員”になれるのでしょうか。

 

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日本の学校においての問題

日本では確かに低額で6歳から小学校に入学して教育を受けられる仕組みがあります(教育自体無償ですが諸々諸費用掛かるため低額と書きました)。
しかしその子供を守る親の状況は引用された親と何ら変わらない状況の様に思えます。

日本はもう数十年と不景気なまま状況は変わらず、むしろどんどんと悪くなっていく一方。
共働きはどんどんと増えている中、その親御たちは、もっと言うなら年々増えている母子家庭の母親は、子供が帰宅してからの宿題、分からなかった勉強の箇所等を見ることが出来るのでしょうか
時間的に可能であったとしても、そこで親の気力体力がついていけるのかという所も。

 

もっと言うならばこの不景気の中、大学に通う事の出来る十分な教育費用を捻出出来るのかというところもです。
ただでさえ年金がカットされて、親自身が後々の生活費で苦労しているのに、そこでどこまで自分の命を犠牲にしてまで子を助けることが出来るのでしょうか。

 

そもそも教育機関である学校でも、沢山の問題は山積しています。
生徒間のいじめ、過熱化するお受験問題、また教師の過労傾向から由来する教師の不足、そこから引き起こされる教師の質。だからこそ、ここまで不登校な子供たちは増える訳で、病んでしまう子供も増える訳で。教師も然りで沢山の方が悩んでおられます。

 

そんな状況を鑑みると、全ての子供達が満足に教育を受けられているかと言えば、私は正直分からないのですよね。やっぱり落ちこぼれてしまう子供も少なからずいるでしょう、学校にすら通わなくなる子供だっているでしょう。更にはもっとひどい状況になる子供も。

言ってしまえばそういう子供達もアイデンティティクライシスを起こしているのではないかと思ったりします。

周りは普通に学校に行っていて普通に進学しているのに、自分は思うような学生ではないと。日本の社会は学歴社会であり、睡眠時間を削って必死になって勉強しないといい仕事にも就けないのですから尚更です。中には学校を中退して起業してお金持ちになった、もしくは為替で成功したという方もいますが、あれは成功が華やか過ぎて目立つだけであって、実際一握りでしょう。

 

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日本の会社においての問題

よしんば問題なく就職できたとしましょう。でもこの不景気の中、就職先の会社が社員の労働環境をしっかり考えていてくれるのか、言うならば社員の健康を第一に考えて、もしくは社員が体調不良で休みたい時に休める環境であるのかという所です。

大体は「周りが辛い思いをして働いているのだから自分も頑張らないと会社で浮くし何しろ仕事が回らない」という理由で出社している方が殆どだと思います。
またそこに往々にしてギスギスした人間関係も伴ってきます。

そして晴れて(?)心の病になり一度ドロップアウトしたら最後、今度は日本の社会に復帰することがかなり難しくなってきます。そういう社会人でもやはりアイデンティティクライシスは起こり得るのではないかと。

 

私はそこら辺の国単位での偏差も考える必要があるのかなと思いました。

 

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問題はどの国に住んでも起こってくるもの

とは言え何も「日本だけが厳しい状況」と言いたいわけでもありません。他の国なら他の国特有の問題はあるでしょう。ニュージーランドでもこの国特有の問題はあります。どこに住んでも問題があるのならば、実際に問題が起こった時に何を見て、また同時に何を見ないようにするか、という所が大切なのかなと思ったりします。

個人レベルで言うならば、例えば私は教育が嫌になって海外に出て来た訳ではないのでこの国の教育はあまり馴染めないですが、それ以上に私にとって我慢がならないものがあるのでニュージーランドに居て良かったと思いますし、日系二世(日本で生まれたのでこの定義があやふやですが)である娘もここをエンジョイしています。

結局は置かれたところで咲くしかない

少し話が逸れてしまいましたが、結局はその人が置かれた立場でその人の花を咲かせるのが良いのかなと思います。子供が陥りやすい問題は言ってしまえば世界どこに住んでいても起こり得る、結局は親が子供をどこまでフォロー出来るか、にかかっているのかなと。これはこの方も大きく強調しているところでもあります。私もこの方に大いに賛成です。

 

こういう問題提起は海外に住んでいる日本人のご家庭なら多かれ少なかれ関心の高いトピックでしょう。こういう事をしっかり考えるのは大切なことだなと改めて思いましたし、そしてこういう情報を提供してくれたこの方に感謝して、今回の記事は終わりにしようと思います。

 

 

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