コンロが漸く直った!

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我が家のコンロ

今住んでいる部屋のコンロの話です。因みに我が家のコンロはガスではなく、ニュージーランドでよく見かける電気式コンロになっています。ほら日本でも安い賃貸だとありますよね、電気コンロ。丸い渦がグルグルって巻いてあるアレです。

そのコンロですが、4口ある内の2口が電力調節不可能になっています。電気を付ければいつでもマックス。最大限で私達に挑んでくるんですね。勿論入居当初は壊れておらず、普通に調節できたのですが、住み始めて2年くらい経った頃でしょうか、この2つのコンロを使っては焦がしてしまうことが多くなってきたんですね。

もしかして、このコンロは壊れているかも…と思って電気を付け様子を見てみると、そのコイルが見る見るうちに真っ赤になってくるのを見て、ああこれは調節不可なんだと悟った訳であります。

しかしここはニュージーランド。日本と事情がかなり変わり、この不具合を不動産屋に行ったところでまずすぐに修理にはやって来ません。まるでそれは何とか借主が諦めて言わなくなるのを待っている風にも見えます。現に私がこの事を言い始めてから実に1年が経過していたんですね。いや1年以上かな。

 

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ある一本の電話

そんな折、家で用事を足していると電話が掛かってきました。私は登録していない電話番号からの着信は基本的には取らないことにしているんですが、今回は何となく取っちゃったんですね。そうしたら

「○◇※▲×~」

と名乗り始めました。私も何かをやりながらだったので全く聞き取れず、のっけから訊き返す始末。結果的にはうちの部屋の不動産屋さんでした。

一体何の用だろう、私は全く用がないので切っていいですか?いやコンロ直して欲しいけれどどうせ違うんでしょ?って言うか直して欲しいところ沢山あるんですが?

と言いたいところを我慢して、用件を聞いてみると、この部屋に来たいらしいとの事でした。金曜日の午前中が空いているのでそう伝えると「それなら来る30分前にまた連絡するわ」と。私的には今!この今に!!バシッと日時を決めて欲しいんですが。

 

金曜日

本当はやりたいことが他にもあったのですが、金曜日の午前中に来るというので家でスタンバイしていました。もう9時くらいから待っていたんですね。

 

しかし…来ない。

 

10時になりました。

 

まだ来ない!

 

11時になりました。

 

まだ来ないよ!!あれ!?

 

通常午前中って言ったら大体9時から遅くても11時前くらいでしょ!?
11時以降って午前中と言えばそうだけれどどちらかというとランチタイムだよね!?

 

私も苛立ちが隠し切れない段階に来た頃、ようやく電話が来ました。
おーーーそーーーーいーーーーよーーーー!!!

 

 

「ええっと、今日は何の用事で来るんですか?」

私が開口一番に訊いてみました。コンロか他の直して欲しい箇所以外だったらもう出掛けるから後にしてくれと言おうかなと思ったり。

 

そうしたら

 

「そちらのコンロの事で」

 

 

 

えっ!?ホントに!?

 

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ついに電気工事士さんが!

その後待てど暮らせど担当者が現れませんでした。またゲンニョリする私。

しかしその直後に着信が!
出てみると不動産屋ではなくて電気工事士の方でした。要するに道に迷ったらしいです。

 

(分かる。ウチすっごく分かりにくい所にあるからね…。)

 

ここの場所までの道案内を伝え、電話を切りました。
数分後にやってくる電気工事士さん。待っていましたよ~!!

 

しかし靴を履いたまま家に入ろうとする電気工事士さん…。
脱いで下さいませんかとお願いしたところ

 

「いや~ごめん、出来ないんだよね。安全性の確保のためだから。」

 

…ほほ―。

分かりました。そういう決まりなら仕方ないですが…ううーん…まぁでも日本のルールを持って来ても意味がない。従う事にします!

 

工事士さんはコンロの該当箇所をチラリと見ると

「ああ全然簡単だね、すぐ終わるよ!」

と言い切りました。この言い切り加減良いですね~~。好きですわ。

 

しかし作業開始数分後、その方は外に駐車している車に戻っていきました。なんでも金具を取りに行ってくるそうで。承知いたしました。

10分経過した頃でしょうか。それでも全く戻らないので一体どうしたんだろうとまた気を揉んでいると、向こうから電話をしている彼が戻ってきました。

 

「ああ、修理頼めないかな。そうそう、住所は○○○。分かりにくい所にあるから、ここまでの道を教えるよ…」

 

え?

いきなりここで作業員チェンジ??簡単だって言ってたでしょ??

 

私の戸惑いをよそに彼は軽快に話を進め電話を切ると、私にこう言ってきました。

 

「あのね~、金具がないから他の工事のものに来させます」

 

金具がないって昨日の内に用意出来なかったのかな…
不動産屋さんからの申し送りってないのかな…

 

とそんなことを言っても始まりません。
次の工事士の方を待ちました。

 

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電気工事士さん(次の)到着!

10分くらい経った頃でしょうか。誰かがやってくる足音がありました。
待ちに待った次の電気工事士さんです。

その方はまた該当箇所を見て

「あああ~はいはい、簡単に直るよ。」

と言っては早速作業に取り掛かりました。

 

今度は帰らない下さいと彼に念を送ったのは言うまでもありません。

 

独り言はハッキリと

その方は雑談が好きな方でした。20代後半から30代前半と言った感じでしょうか。手始めに彼の家庭環境から話が始まり、息子さんが先日骨折したという話になり、その事で彼のパートナーから責められて困っているという話にまでなりました。微笑ましいです。

私も私の身の上話をし、家が欲しいけれど高くてねぇ…とぼやいたところ

「ああ、もう本当におかしいよね」

と彼も切なそうに笑っていました。

 

こんな感じで彼との会話は何気なく進みました。たった1つの問題点を除いては。

いや問題点というよりは、単に私の英語力の無さと言っても良いかもしれませんし、まぁ十中八九はそうでしょう。それは彼の独り言が全く聞き取れないんです。あの何て言うんですか、私に言うような、それでいて独り言の域を超えないあの言い方。あれが全くゴニョゴニョも良い所で聞き取れないんですよ。

分かります、独り言なんてハッキリ言うものでもないですよね。そして誰かに訊き返されるものでもないですよね。しかし何となしに外に向かって投げかけているような可能性が少しでもあるのなら、私も「あれ?聞いた方が良いかな」って思うじゃないですか。

だけどゴニョゴニョして一体何を言ってるんですかこのお方は状態なんです。でも訊き返せないから私もハハハみたいに乾いた笑いしか出来なくて、もう無力感半端ない!!!

 

お願いだからハッキリ言って!!!

 

ようやく終わり

まぁ私の無力感とは全く無関係に作業はつつがなく終わり、その方は帰って行きました。
私の宇宙サイズの無力感と引き換えに得たコンロ修理。
嬉しさは少し痛みが伴っていました。

何て文学的に言ってみましたが、要するに完了です。実に1年以上待たされました。はーニュージーランドの住宅事情何とかならんものか。でも取りあえずコンロ直って良かった。

 

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