山のあなた

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未だに好きで聴いている歌

日本に居た時は娘と一緒に毎日「にほんごであそぼ」を見ていました。子供が居なかったらこんな番組は絶対見ないよな…と思うのですが、これまた見始めると日本語の魅力に憑りつかれるような内容になっています。この番組を観る機会が持てて私は本当にラッキーでした。

その中でも心に残る歌がありまして、未だにその歌を聴いたりしています。その中の1つの歌がこれです。

山のあなた

山のあなた

この詩はドイツの詩人カール・ブッセ(Karl Hermann Busse)によって作られ、のちに日本語の上田敏さんによって翻訳されました。一説によるとドイツよりも日本でのほうが有名であるそうです。確かにこの詩にはピリっとした切なさがあり、それが日本人の心を掴むのだろうなと思っています。さてどんな歌なのでしょうか、

Uber den Bergen,
weit zu wandern, sagen die Leute,
wohnt das Gluck.
Ach, und ich ging,
im Schwarme der andern,
kam mit verweinten Augen zuruck.
Uber den Bergen,
weit, weit druben, sagen die Leute
wohnt das Gluck.

山のあなたの 空遠く
「幸い」住むと 人のいう
噫(ああ)われひとと 尋(と)めゆきて
涙さしぐみ かえりきぬ
山のあなたに なお遠く
「幸い」住むと 人のいう

  • あなた…遠く、向こう
  • 尋めゆく…訪ねていく
  • 涙さしぐみ…目に涙がわいてくる

「山の向こうに幸せがある」と人々は言う。
それなら私もと他の人と一緒に行ってみたが、そこには何もなく、涙を流して帰ってきた。
しかしそれでも人々は「山の、そのまた向こうに幸せがある」と言う。

——

人は何が幸せなのかを時には見失いがちで、そんな中、ある人は「あれをすれば幸せになる」「ここに行けば幸せがある」と言ったりもします。

その言葉に納得し、自分も幸せになるぞと奮起して求めて行くのも良いでしょう。
確かにそうすることで何かは変わるでしょう。
しかし変わったことで本当に幸せになるのでしょうか。
そもそも幸せはそうやってもたらされるものなのでしょうか。

求めた人は結局は幸せと感じずに至らず、
また人に「どうやったら幸せになれるのか」とアドバイスを求めます。
そうすると今度は人々は「今より更に向こうに行けば幸せが」と。

この詩を読んで、人は幸せは何処にあるものでもない、所有しているものによってもたらされるものではない、自分の心の中に確りと見つけるものである事を忘れがちである事、そして人は更には「その幸せは遠くに行けばもたらされる」と思う事で、内面を見ることから逃げがちである事を私に教えてくれているような気がしました。

またこの日本語訳をした上田敏さんの持つ言葉の力にも圧倒されました。純粋に訳すだけではなく、彼の持っている美しい日本語を以てしてこそ、ここまで日本で有名になったんだろうなと思います。

そして何より、こういう素晴らしい詩を軽快なリズムで、「にほんごであそぼ」の子供たちが無邪気に歌っている姿は心を打つものがあります。あの動画がYoutubeで公開されていたら良いなと思うのですが、天下のNHKさんはそれは許さないようですね(汗

機会があったら是非聞いてみてください。

追記

こちらでサンプル視聴が出来るみたいです!ぜひ聴いてみてくださいね。

 

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