子供への日本語教育は英語学習に好影響?悪影響?

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日本語の教育はするしない?

現在我が家はいろんな事情から娘に日本語教育をしています。

最初はやるつもりもなかったのですが、ある事がきっかけでしようと判断し、教え始め現在に至ります。こちらに来てから1年後から始め、もう4年くらいは経とうとしています。

今回は日本語教育がどの程度子供の英語学習に影響を与えるのかを書きたいなと思います。これは海外に住む日本人の親御さんなら多かれ少なかれ興味のある事だと思うので、そういう方々の何かの参考になったら幸いです。

ここで1つ書いておきます。ここに書いてある事は全て私の考えであり、私の体験であり、私の結論であるので、これを他の人に押し付けるつもりは全くありません。読まれた方が読まれた方の立場に応じて、読まれた方のやり方で、私の記事を参考にしたりしなかったりしてくださいね。

こんな記事も以前書きました。良かったら参考にしてみてください。

避けるべき子どものダブルリミテッド、その問題点と防止策はコレ!
正しい日本語を教えることは、正しい英語の習得にも繋がるという話を聞きました。きっとネイティブの英語圏の家庭ならこんな事を考える必要はないのでしょうが、ダブルリミテッドを避けるために、日本人家庭の私達が取るべき道はなんなのか、考えるきっかけとなりました。

日本に居た時の娘の日本語習得度

先程もお伝えしたように、我が家は娘が6歳になる直前に本格的に教育を始めました。「本格的に」と書いたのは、娘にはそれまでに毎日本の読み聞かせをしていたからなんですね。

読み聞かせと言えば話は戻りますが、娘が6ヶ月の頃から毎晩の読み聞かせを欠かさずしていました。この頃は勿論日本に居たのでこれは特別素晴らしいわけでもなく、他のお母さん方は当たり前のようにやっていたことだと思います。そして皆さんがやっていたように毎日少なくとも1~2冊は読んでいました。

娘が幼稚園に入る頃になると、娘は少しづつ読書が好きになりました。私も本が好きなので、幼稚園の役員では図書委員を務め、幼稚園の図書室で子供の本の貸し出しを担当していました。娘は私が近くに居て本の貸し出しをしているのがとても好きだったようで、私が居る時はウキウキして図書室の中を動き回り、一生懸命うんうんと悩み1冊に絞って借りていきました。クラスに戻る時、私と離れるのが寂しいと毎回泣いていましたが。

 

幼稚園に入園し、年少になると読書が更に好きになりました。夏休みなど何もすることがない日なんかは頻繁に娘に図書館に行く?と誘い、娘は目を輝かせて「うん!!」と返事をしていました。そうしてお昼ご飯を持って図書館3~4時間過ごしました。数時間の読み聞かせはなかなかハードで、たまに頭が朦朧としてしましたが、娘が本当に熱心に聞いているので止めるのも可哀想で、結局読み切ったのを覚えています。

 

その為なのか、平仮名片仮名の覚えは本当に早かったです。読みは幼稚園入園前の3歳、書きは幼稚園の年少で出来るようになりました。毎日手紙を10通近く書いては幼稚園の女子の中で回し合って遊んでいました。そんな日が1年続きました。

 

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NZでの日本語教育

平仮名片仮名をマスターした娘、その娘が5歳を迎え1か月過ぎた頃、私達はニュージーランドにやってきました。

そしてNZで半年すぎ一年が経とうとする頃、娘に何気なく平仮名を書いてとお願いしたのですが、ここでビックリしたのが娘がもうすでに平仮名を忘れかけていたんですね。子供は覚えるのも早いですが、忘れるのも本当に早いという事を心底実感しました。

そのタイミングで、日本語教育というものを真剣に考えるようになりました。色んな情報をネットで収集したりもしました。調べて出した私なりの結論としてはこんな感じでした。

  • とにかく語彙力を付ける事。言葉の礎を作らないと、そこから他の言葉(英語)を覚えるのも難しい。
  • 語彙力育成には家庭の影響が大きい。何故なら親の言葉を子供は本当によく聞いているし、意味が分からない時は質問もし、そうやって子供は言葉を覚えていくから。
  • 反対に「言葉の先生」である親が教えられないと、言葉を学ぶ機会も限られてしまう。
  • 言葉の礎は英語でも日本語でも良いのだろうけれど、私は英語をネイティブレベルで教えられる先生ではない。しかし日本語ならどんな質問でも答えられるし、分からなかったら調べることも出来る。
  • 基本的に近くにその言葉に通じた人が居ないと、子供は言葉を覚えにくいだろう。
  • それならばまず日本語で語彙力を付けさせ、娘の成長に合わせて娘が英語に変換出来るようになるのを待とう。

そうして私は娘に

  • 漢字辞書を使って漢字の練習
  • 国語辞書を使って意味調べ、その後私からの具体的な説明
  • 私からの本の読み聞かせ、1人での読書の励行

の勉強を始めることにしました。とは言え読書に関しては娘はもう大好きになっていたので全く問題ではなかったですが。

個人的には辞書は本当に役に立ちました。日本語教育を考えているご家庭では、これは日本から持ってくるべき項目の1つになると思います。我が家はこれを持ってきました。今も使っている辞書です。

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6歳になる直前から日本語教育を始め、4年が経ちました。

並行して娘は日中は普通に学校に行き、学校では英語を話していました。勿論家でも時間がある時は英語の本も読んだりもしていました。

 

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Writing特別クラスへの招待

先日、学校からお知らせが届きました。
何だろうと確認すると、それは娘のライティングのクラスへのお誘いのお知らせでした。

 

「Term1とTerm2に行われるWritingの特別レッスンに○○(娘の名)が選ばれました。お嫌でしたらお知らせください」

 

作文の特別レッスンって何?

 

これは出来が悪いから行くのだろうか…と不安にもなりました。しかしこのレッスンが何者であるのかが分からないのにアレコレ悩んでも仕方がないのでメールで問い合わせることに。

すぐさま学校から返信があり、こう返事に書いてありました。

 

「このクラスは優秀な作文を書いてきた子が対象であり、あなたの娘はその内の1人だということです。ただ人数が限られているので、もしお気に召さない場合お早目にお知らせください。」

 

ビックリしたので学校から帰ってきた娘に早速、特別レッスンを受けられることになったという事は伏せたまま、訊いてみました。

 

「…ねぇ、学校で作文していて先生に褒められたことってある?」

 

「ないよ」

 

えええ?無いのに選ばれたの??
学校のホームページ見てみたらGifted studentが対象とか書いてあるよ?

 

奇妙な顔をしていた私に、娘が付け加えてこんな事を言ってきました。

「でもね、本を読んでいる時に印象的なフレーズを見つけたらそれを学校で使ったりはしていたよ。」

ああそうなんだ…と思って話をよくよく聞いてみると、日本語の本を読んでいる時に良いフレーズがあるとそれを覚えておいて、後で学校で英語に翻訳して使うんだそうです。

 

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日本語教育の英語学習への影響は

娘は英語日本語どちらの本もよく読みますが、どちらかというと日本語の本の方が難易度が高いです。具体的には娘はこのハリーポッターの小説のシリーズを全巻読み切りました。

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多分これは小学校中学年向けではないので、娘の英語力が低いというよりは日本語の語彙力が平均より若干高めなのかもしれません。そして娘の英語力が日本語力に引っ張られて伸びているのかもと思っています。

 

今まで娘に日本語を教えるにあたり、私は不安がないわけではありませんでした。もしかして日本語に注力することは英語学習を阻害する要因になるのかもしれないという懸念が常に付き纏っていました。しかし今回のこういう結果を受け、私は改めて私の考えは間違ってはなかったという確信を持ちました。

 

私個人的に言わせて頂ければ、日本語教育は、子供の英語学習に於いて好影響を及ぼすと思っています。

 

それはいつだったか、ニュージーランドの現地の先生が言っていたこの言葉で裏付けられるかなと思います。

 

「英語が分からない場合、まず母国語で語彙力を付けたほうが良い。モノや状態に名前がある事を理解出来、語彙力を付けていくことが出来たら、それからは母国語での言葉を英語に変換すれば良いだけだから。時間は掛かるけれど子供ならすぐに英語の変換も出来るようになるだろう。」

 

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