生と死
皆さんは「生と死」について考える機会ってどの程度お持ちですか?
私は何十年と生きてきたので、恐らく皆さんと同じ程度に考える機会はありましたが、そういう機会って身近な方が亡くなった時や著名な方が亡くなった時にしか、なかなかないものですよね。
今回はそんな生と死を見つめるようなお話です。
娘の小学校での授業、フリーダムライティング
娘の学校では頻繁に、本当に頻繁にライティングの授業があります。
日本で言うと国語ですがほぼ毎日国語はあります(算数は毎日はありません…というよりも今ターム通してほぼ無かったです。え、何故?)。
そのライティングの授業では
- トピックライティング
- フリーダムライティング
という2つの形式の作文の練習があり、今度娘はフリーダムライティングをすることになっているようです。
何故フリーダムなのかというのは、トピックを自由に決められるからなんですね。
そして書き方も自由。
前回娘は漫画を描いたようで、前回の先生との面談でそれを知らされて「えっ?それはマズくないの?」とちょっと怪訝な表情になってしまったんですが、先生曰く「ご心配いらないです。書くことを楽しむのがフリーダムライティングの目的でもあるので」との事でした。
確かに書くことは楽しいと私も心から思うので、その考えは大きく頷ける所があります。
今回娘が選んだトピック「生と死」
先日パパからこんな事を聞きました。
「今度のフリーダムライティングについて、話してきたんだけれど。」
「『生と死』について書きたいって思ってるんだって。」
9歳の子が書くトピックとしては相当にセンセーショナルなものなので、色々と質問をするとパパはこう続けました。
「娘が言うには
『人はみんないつか死ぬでしょ?』
『でも人は死んでも、その人の持っていた思いや考えはその周りの中の人の心の中に残って生き続けるの。』
『そういうことをフリーダムライティングで書きたい。』
なんだって。」
私があわや意識を失いかけそうになったのは言うまでもありません。
たった9年しか生きていない子が死ぬ事についての意識ももう持ち合わせているとは…!
娘に意識調査
何か私は最近娘に辛く当たったことはなかったか、いやあると思うが(心当たりアリ)必要以上に辛いものではなかったのか、具体的にはあの小言が良くなかったのか、はたまたアレがいけなかったか…
ともう色々と心配になり、娘が朝起きてからご飯までの自由時間を見計らい、しずしずと娘に近寄ってちょっと訊いてみました。
「あの…○○さん?(何故か丁寧な口調)」
「パパから聞いたんだけれどさ、今度のフリーダムライティングで『生と死』について書くんだって?」
「そのトピック、いいなって思うんだけれど…」
「…どうしてそのトピックを選んだの?もしかして悩みとか…ない?具体的になんか悲しかった事とかあった?」
それを聞いた娘はちょっと江戸っ子みたいな口調で、自分の読んでいる本から目を離さずにこう答えました。
「特にないよ!!」
何度も確認しましたが、やっぱり本当になかったようでした。
私は胸を撫で下ろし過ぎて軽く発火するレベルでした。
それなら何故あのトピックを選んだのか、と改めて訊いたのですが
「分かんない。何となく頭に浮かんだ。」
「頭にふと浮かんだのがこれだった。」
9歳の子供はこんなにももう脳が発達して、色々なことが考えられるようになるんですね。いやはや本当にビックリです。人間の成長の逞しさをまた垣間見られてただただ感動です。
それに全く娘は落ち込んでなかったんだ✨
それが分かっただけでももう満足です✨
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